バルセロナで開催されたMWC 2026(2026年3月)にて、Lenovo・Honor・Xiaomiの3社が革新的なデバイスを相次いで発表した。Stackumbrellaが報じたところによると、今年のMWCは88,000人以上・200カ国超の参加者を集め、AIと実験的ハードウェアが融合する新時代の方向性を印象づける展示会となった。
Lenovo Legion Go 折りたたみ版:7インチから11.6インチへ拡張するゲーミングハンドヘルド
Lenovoが発表した折りたたみ式「Legion Go」は、通常時7インチのOLEDディスプレイが展開すると11.6インチになるという、ゲーミングハンドヘルド市場では前例のない拡張機構を備えた製品だ。着脱式コントローラーを搭載し、携帯ゲーム機としても据え置き型としても活用できるモジュラー設計が特徴とされている。
同社はこれに加えて、デュアルスクリーン着脱式の「モジュラーAI PC」コンセプトも公開。交換可能なポートを備えた次世代ノートPCの構想を示した。YogaシリーズおよびLegion Tabの新ラインアップも合わせて発表されている。
Honor「Robot Phone」:200MPカメラがロボットジンバルアームで自律動作する衝撃コンセプト
Honorが披露した「Robot Phone」は、200MPカメラをロボット制御のジンバルアームに搭載するというコンセプト端末だ。同メディアの報道によると、会場参加者の間で大きな注目を集めたという。カメラが自律的に動作するため、スマートフォン本体の向きに関係なく動的な構図での撮影が可能になるとされる。
折りたたみスマートフォン「Magic V6」、超薄型Androidタブレット「MagicPad 4」も同時発表。Robot Phoneについては年内リリース予定とされているが、価格は未公表だ。ヒューマノイドロボットの展示も話題を集めた。
Xiaomi 17 Ultra&Leitzphone:ライカ協業でモバイル写真の頂点を狙う
Xiaomiは撮影機能に特化した「Xiaomi 17 Ultra」を発表。さらにライカとの協業による高級ライン「Leitzphone」も披露し、2026年のモバイルカメラ市場でのトップ争いに本格参入する姿勢を明確にした。サプライズとしてゲーム「グランツーリスモ」とのコラボによるコンセプトハイパーカー「Vision Gran Turismo」も展示され、スマートフォンを超えたブランド拡張を印象づけた。
AIが「実用段階」へ:Snapdragon Wear Eliteも登場
今年のMWCで強調されたのは、AIが「概念」から「すぐ使える機能」へと移行した点だ。AI PC、QualcommのSnapdragon Wear Elite(ウェアラブル向け新チップ)、リアルタイムAIビデオ手ぶれ補正など、実際に動く形でのAI機能の展示が目立った。Stackumbrellaの報告では「理論から実用へのシフト」として今年のMWCを特徴づけている。
日本市場での注目点
Xiaomi 17 Ultraは日本での正式発売が期待されるが、現時点では発売日・価格ともに未確定。Xiaomiの日本展開は選別的なため、当面は直販やグローバル版の並行輸入が主な入手経路となる可能性がある。Honor製品は日本市場への本格展開が限られており、Robot Phoneの国内上陸は未定だ。
Lenovoの折りたたみLegion Goは、Nintendo Switch後継機やSteam Deckとの競合ポジションとなる。日本ではゲーミングハンドヘルド市場が活性化しており、発売されれば即注目製品となるだろう。価格帯はハイエンドになると予想される。
筆者の見解
今回のMWC 2026を振り返ると、「ハードウェアの実験精神の復活」を強く感じる。ここ数年、スマートフォン市場はスペック競争に疲れ、ユーザーが驚くような差別化が難しくなっていた。Robot PhoneやLegion Go折りたたみ版のような「まず驚かせる」アプローチは、道のド真ん中を外れているようで実は重要なシグナルだ。
AIの観点では、今回発表されたデバイス群が「使ってすぐ分かるメリット」を前面に出してきたのは正しい進化だと思う。概念としてのAIより、AIが動いて実際に助けてくれる仕組みこそが次の競争軸になる。ウェアラブル向けSnapdragon Wear Eliteのような組み込みAIチップの普及も、その流れを加速させるだろう。
カメラ競争については、200MPのロボットアームにせよライカ協業にせよ、「どこまでやれば十分か」という問いが日本市場では常につきまとう。発売時の価格設定と、実際の使い勝手をセットで見極めることが重要だ。派手な発表が多い展示会シーズンだからこそ、冷静に「道のド真ん中」を歩く選択肢を見失わないようにしたい。
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出典: この記事は MWC 2026 Highlights: Lenovo Foldable Handheld, Honor Robot Phone & Xiaomi 17 Ultra Revealed の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。