Tom’s GuideのライターSanuj Bhatia氏が実施した比較テストで、Oppo Find X9 UltraのシリコンカーボンバッテリーがiPhone 17 Pro Maxの従来型リチウムイオンバッテリーを大きく上回る結果が明らかになった。中国勢が先行するシリコンカーボン技術が、フラッグシップスマートフォンのバッテリー競争に与えるインパクトを示す試験結果として注目を集めている。

なぜシリコンカーボンバッテリーが注目されるのか

現在のスマートフォン市場は「二つの世界」に分かれつつある、とBhatia氏は指摘する。AppleとSamsungが依然としてリチウムイオン電池を採用し続ける一方、OppoやXiaomiといった中国メーカーはシリコンカーボン(シリコン-炭素)電池への移行を進めている。

シリコンカーボン電池の最大の特長はエネルギー密度の高さだ。従来のリチウムイオンと比べて同一体積でも25〜35%大きな容量を実現できる。これがそのまま航続時間の差として現れるのが、今回のテストで可視化された。

両機のスペック比較

iPhone 17 Pro Max

  • バッテリー容量: 推定4,823mAh(SIMトレイ搭載モデル)/5,088mAh(eSIM専用モデル)
  • 有線充電: 最大40W
  • チップ: Apple A19 Pro(ベーパーチャンバー冷却を今世代で初搭載)

Oppo Find X9 Ultra

  • バッテリー容量: 7,050mAh(シリコンカーボン)
  • 有線充電: 最大100W
  • チップ: Snapdragon 8 Elite Gen 5(3D Cryo-velocity冷却システム搭載)

容量だけ見ても、Find X9 UltraはiPhone 17 Pro Maxの約1.4〜1.5倍の大容量を持つ。

海外レビューのポイント

Bhatia氏が実施したテストは、YouTube動画を1080p・Wi-Fi接続・輝度約50%で3時間連続再生するというもの。両機とも100%から計測を開始した。

3時間後のバッテリー残量

機種残量
iPhone 17 Pro Max90%
Oppo Find X9 Ultra94%

Bhatia氏はiPhone 17 Pro Maxの90%という結果について「それだけでも非常に印象的」と認めつつ、Find X9 Ultraが同条件で94%を維持した点に関しては「結果には正直驚いた」とコメントしている。

良い点(Oppo Find X9 Ultra)

  • 7,050mAhという圧倒的な電池容量
  • 3時間動画再生でわずか6%の消耗
  • 100W高速充電でダウンタイムを最小化

気になる点

  • iPhone 17 Pro Max単体の数値(90%残存)は依然として優秀で、「全日バッテリー」の謳い文句は事実の範囲内
  • ただしシリコンカーボン競合と並べると、差は「誤差」と呼べるレベルを超えている

なお、Bhatia氏はGalaxy S26 Ultraとの比較でiPhone 17 Pro Maxが上回ることも紹介しており、Appleがリチウムイオンのなかでは最高水準にあることも認めている。

日本市場での注目点

iPhone 17 Pro Maxは国内キャリアおよびApple Storeを通じて正規販売されており入手性に問題はない。

一方のOppo Find X9 Ultraは、現時点で日本向けの正規販売が発表されておらず、国内での入手は並行輸入品に限られる見込みだ。同様のシリコンカーボン技術を搭載したXiaomi 15 Ultraは一部並行輸入品として国内でも流通しており、比較対象として参考になる。

充電速度の差(40W対100W)も見逃せないポイントだ。大容量バッテリーを100Wで充電できれば、満充電までの時間は大容量であっても大幅に短縮される。電池が大きくても充電時間が増えないというのは、実用面での大きなアドバンテージになる。

筆者の見解

Tom’s Guideのテストが示したのは、「バッテリーの持ち」という基礎性能の分野で、電極材料の世代差が明確な数値として現れ始めているという事実だ。

AppleはA19 Proの電力効率とベーパーチャンバー冷却によって、リチウムイオン技術の中では最良の結果を出し続けている。その努力は確かに数値に表れている。しかしシリコンカーボン陣営が容量で1.5倍近いアドバンテージを持つ現状では、効率改善だけで差を埋めることには構造的な限界がある。

iPhoneユーザーとして率直に言えば、「全日バッテリー」の訴求を続けながらシリコンカーボン移行のロードマップを示さない姿勢は、少し説明不足に映る。技術移行には安全性検証や製造コストの問題があることは理解できる。だからこそ、「移行しない理由」ではなく「移行に向けた取り組みの現状」を開示することが、ユーザーへの誠実さにつながるはずだ。

iPhone 18世代でのシリコンカーボン採用を示唆する情報も出始めているなか、Appleがこの技術格差にどう応えるかは、次世代iPhoneの最重要テーマのひとつになりそうだ。

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出典: この記事は iPhone 17 Pro Max crushed: I just tested the Oppo Find X9 Ultra’s silicon-carbon battery and it’s not even close の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。