Tom’s Guideは2026年4月29日、PlayStation 5のファームウェアアップデート(バージョン13.20)に、デジタルゲームの30日ごとオンライン認証が追加された可能性があると報じた。もしこれが事実なら、2013年にMicrosoftがXbox Oneで試みて大炎上した「24時間チェックイン」制度に近い措置となる。
何が起きているのか
YouTubeチャンネル「Modded Warfare」が最初に指摘したもので、最近購入したデジタルゲームの情報ページに「有効期限(Valid Period)」という30日タイマーが表示されているという。このタイマーが切れると、PSNへの再接続なしにはオフラインでのプレイができなくなるとされている。
注目すべきは、プライマリコンソールとして設定されているシステムでも、このタイマーは免除されないと報告されている点だ。PS Plusのサブスクリプションゲームや期間限定レンタルと同様の扱いになる可能性がある。
YouTuberによる実機検証
Tom’s Guideによると、YouTuberの「Spawn Wave」が実際に検証を試みた。PS5のCMOSバッテリーを取り外して内部クロックをリセットしたところ、本体が時刻を確認できなくなり、新たに購入したデジタルゲーム2本(「Vampire Crawlers」と「Saint Slayer」)のライセンス確認が通らず、どちらもプレイ不能になったという。
ライセンス認証がリアルタイムで機能していることを示唆する結果であり、単なる表示バグではない可能性が高まっている。
Sony公式の反応は?
現時点でSonyは本件について公式アナウンスを一切していない。SNS上にはPlayStation Supportからのものとされるメッセージが複数出回っており、この30日チェックが新ポリシーであることを示唆する内容だという。しかしTom’s GuideのTom Pritchard記者が公式AIチャットボットに直接問い合わせたところ、「デジタルゲームのプレイに30日ごとのPSN接続は不要」という正反対の回答が返ってきたとのことで、情報が錯綜している。
Pritchard記者は「AIチャットボットが最良の情報源でないことが改めて確認された」と皮肉交じりに指摘している。
日本市場での注目点
日本はPS5の主要市場の一つであり、デジタル版ゲームの普及も進んでいる。もしこの30日認証ポリシーが正式実装されれば、以下のシナリオで影響が出る可能性がある。
- インターネット環境のない場所でのプレイ: 旅行・帰省など、30日以上PSNに接続できない状況でのオフラインプレイが制限される
- 既存ライブラリへの遡及適用: 過去に購入済みのゲームへの影響範囲が不明確
- DL版 vs パッケージ版の選択: 今後のゲーム購入戦略の見直しを迫られる可能性
なおModded Warfarelは、本ポリシーの目的がジェイルブレイク対策(改造コンソールはBANを回避するためにオフラインで運用されることが多い)ではないかと推測している。一方でファームウェアバグである可能性も否定できず、Sony公式の説明が早急に求められる状況だ。
筆者の見解
13年前、MicrosoftがXbox Oneで24時間接続確認を発表したとき、最も声高にそれを笑ったのがSonyだった。「Xbox Oneが嫌ならXbox 360を使えばいい」という失言は今もゲーム史に刻まれている。今回の件がバグではなく意図的な設計だとすれば、その皮肉は相当に大きい。
もっとも、30日というサイクルはMicrosoftの「24時間」よりも大幅に緩やかだ。日常的なゲームプレイにおいて実害が出る頻度は低いかもしれない。それでも「購入したゲームが定期的なサーバー接続なしでは動かない」という設計は、デジタルコンテンツの「所有」という概念に根本的な疑問を投げかける。
ユーザーへの事前説明なしに静かに実装しようとする姿勢こそが問題の本質だ。Sony公式による透明性のある説明が、今まさに必要とされている。
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出典: この記事は PlayStation may have gone full Xbox One and added 30-day check-ins to all new digital games — who thought that was a good idea? の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。

