PC Watchの報道によると、Valveは次世代コントローラー「Steam Controller」を日本時間5月5日午前2時に発売する。国内ではKOMODO STATIONが正規取り扱いを担当し、価格は現時点で未発表となっている。

なぜ今注目か——10年越しのハードウェア再参入

初代Steam Controllerは2015年に登場したが、独自のトラックパッド中心設計が市場に受け入れられず2019年に販売終了となった。今回の第2世代は、2025年11月にゲーミングミニPC「Steam Machine」とVRヘッドセット「Steam Frame」とともに発表された「Valveのハードウェア回帰」の中核を担う製品だ。

初代の失敗を教訓に、今回はボタン配置を一般的なコントローラーと共通化しつつ、スティック・センサー・ハプティクスの技術面を徹底強化するアプローチを取っている。

海外レビューのポイント——主要スペックと設計の特徴

PC Watchの報道によると、技術面で最も注目されるのがサムスティックに採用されたTMR(トンネル磁気抵抗)技術だ。従来のホール効果センサーと比較して「感触・応答性・長期的な信頼性」の向上が図られており、PCゲーマーを長年悩ませてきたスティックドリフト問題の低減に直結する改善として評価されている。

6軸ジャイロセンサーによるモーションコントロールも搭載。グリップ部の静電容量式センサーを握るだけでジャイロが有効化される設計は、FPSでの精密なエイム補正に実用的だ。

主要スペックは以下の通り。

項目 仕様

スティック TMR(磁気トンネル抵抗)方式

モーションセンサー 6軸ジャイロ

接続 有線(USB Type-C)/ 2.4GHz無線 / Bluetooth 4.2以降

無線遅延 約8ms(公称値)

ポーリングレート 約4ms(公称値)

背面ボタン L4/L5/R4/R5(4ボタン追加)

トラックパッド LRA触覚フィードバック搭載

付属品 Steam Controller Puck(ドングル兼充電ステーション)

サイズ 111×159×57mm

重量 292g

カスタマイズ面ではSteamコミュニティとの連携が強みだ。初期状態で数千のコミュニティ設定が登録済みで、自分の設定を公開・共有することもできる。この「コントローラー設定のエコシステム」はPC向けコントローラーとして他にない独自の強みといえる。

日本市場での注目点

国内正規流通窓口はKOMODO STATION。価格未発表の段階での判断は難しいが、競合のXboxワイヤレスコントローラー(実売4,000〜6,000円前後)やDualSense(実売8,000〜9,000円前後)と比べた際のポジショニングが焦点になる。

Bluetooth対応(4.2以降、推奨5.0)により、Windows PC以外のデバイスでも利用できる汎用性も日本市場で評価されるポイントになりそうだ。5月5日の発売と同時に国内価格が公表される見込みで、その時点で購入検討に値するかが判断できるようになる。

筆者の見解

TMRスティックの採用は技術的に誠実な判断だと思う。ゲームパッドのドリフト問題はメーカーが長年向き合ってこなかった課題で、磁気センサーによる改善はユーザーにとって具体的なメリットがある。

一方で、初代の轍を踏まない設計——「標準的なボタン配置を維持しながら技術で差別化する」——は道のド真ん中を歩くアプローチとして評価できる。奇をてらわず、再現性のある設計にしたことが今回の正解だろう。背面4ボタンとコミュニティ設定の組み合わせは、競技志向のPCゲーマーには刺さる仕様だ。

ただし価格が最大の変数だ。TMR採用によるコスト増が価格に反映されれば、既存コントローラーとの比較で訴求力が変わる。5月5日の発売後、実売価格と実機レビューが揃った段階で改めて評価したい製品だ。

関連製品リンク

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Xbox ワイヤレス コントローラー + USB-C ケーブル

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【純正品】DualSense ワイヤレスコントローラー (CFI-ZCT1J)

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出典: この記事は Valveの新型コントローラー「Steam Controller」5月5日発売 の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。