PC Watchの宇都宮 充氏が4月28日に伝えたところによると、LGエレクトロニクス・ジャパンは同日、16型ノートPC「LG gram Pro 16」の3モデルを正式に発売した。3月の発表時から注目を集めていた製品が、いよいよ購入可能となった。
なぜこの製品が注目か——16型×1.2kg以下という難題を解いた新素材
16インチクラスのノートPCは、一般的に1.8〜2.2kg程度が相場だ。スクリーンサイズを大きくするほどバッテリーや冷却機構が増え、重量は増す——これが業界の「常識」だった。
LG gram Pro 16がこの常識を覆した鍵は、新素材「Aerominum」にある。マグネシウムとアルミニウムの合金を組み合わせた独自素材で、強度を保ちながら大幅な軽量化を実現。本体重量1,199g・厚さ12.4mmという数値は、16型ノートPCとしては市場最高水準クラスといえる。加えてMIL-STD-810H準拠の試験をクリアしており、軽いだけでなく堅牢性も兼ね備えている点が大きな訴求ポイントだ。
3モデルのスペックを整理する
PC Watchの報道によれば、今回発売された3モデルの構成は以下のとおり。
Intel有機ELモデル(16Z90U-KUB5J)— 実売約35万円
- CPU: Intel Core Ultra X7 358H
- メモリ: 32GB LPDDR5X-8533
- ストレージ: 512GB PCIe 5.0 SSD
- ディスプレイ: 16型 2,880×1,800ドット有機EL(DCI-P3 100%)非光沢
- OS: Windows 11 Home / バッテリー: 77Wh・動画再生約16時間
Intel有機ELモデル・大容量(16Z90U-KUB9J)— 実売約38万円
- 上記と同CPU・メモリ構成、ストレージのみ1TB PCIe 5.0 SSDに強化
AMDモデル(16Z95U-GS55J)— 実売約30万円
- CPU: AMD Ryzen AI 5 435
- メモリ: 16GB LPDDR5X-7500
- ストレージ: 512GB PCIe 4.0 SSD
- ディスプレイ: 16型 2,560×1,600ドット IPS(DCI-P3 99%)非光沢
- バッテリー: 77Wh・動画再生約17.5時間
インターフェイスは3モデル共通でThunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen 1×2、Wi-Fi 7、HDMI、音声入出力を装備。IntelモデルはBluetooth 6.0、AMDモデルはBluetooth 5.4となっている。
日本市場での注目点
本日2026年4月28日より購入可能で、価格はオープンプライス。PC Watchの記事では実売30万〜38万円前後の水準が示されている。
重量1.2kg以下の16型ノートPCは、国内市場ではほぼ競合が存在しないカテゴリだ。モバイル性と大画面を同時に求めるビジネスユーザーやクリエイターにとって、現時点で有力な選択肢となる。
Intelモデルは「Copilot+ PC」規格に準拠しており、Windows AIの各機能(Recall等)の対象となる。AMDの「Ryzen AI 5 435」もAI処理能力を持ち、AI活用を前提としたWindows環境に対応している。
また同社の外部ディスプレイ「LG gram +view」との組み合わせも想定されており、外出先では16型の軽量ノート単体で、オフィスや自宅では外部ディスプレイを加えて拡張する使い方が提案されている。
筆者の見解
「16型・1.2kg以下」というスペックは数字として見ても際立っている。出張が多いビジネスユーザーや、大画面でのプレゼン・コーディングを重視するエンジニアにとって、このカテゴリのニーズは根強かった。Aerominumという新素材でそこに具体的な答えを出してきた点は、製品コンセプトとして一貫している。
気になるのはやはり価格帯だ。Intelモデルは35〜38万円、AMDモデルでも30万円前後と、軽量化のコストが価格にそのまま反映されている。同価格帯の競合では処理性能面でより有利な選択肢も存在するため、「軽さをどこまで優先するか」を自分なりに整理した上で選択したい。
Copilot+ PC対応については、現状のWindows AI機能の実用度を踏まえると、それ単体が購入の決め手になるかは微妙なところだ。この製品の本質的な価値はあくまで「軽量・薄型・大画面」の三位一体にある。その軸で評価するなら、16型クラスで現時点の最有力候補のひとつといえる。持ち運びに徹底的にこだわりたいユーザーには、実機を確認する価値がある一台だ。
関連製品リンク
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出典: この記事は 16型で1.2kg切りの薄型軽量ノート「LG gram Pro 16」が今日発売 の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。