Tom’s Guideが2026年4月25日に報じたところによると、GarminはConnect IQストアを通じて主要スマートウォッチモデルへのWhatsApp統合を一斉追加した。従来、Garminウォッチはスマートフォンからの通知ミラーリングには対応していたものの、メッセージへの返信機能はAndroidユーザーに限られており、iPhoneユーザーは実質的に使えない状況が続いていた。今回の対応でiPhoneユーザーも含めた返信が可能となり、多くのGarminユーザーにとって実用性が大きく向上する。
なぜこの対応が注目か
Garminウォッチはこれまで、ランニング・サイクリング・トライアスロンなど本格的なスポーツ計測に特化した存在として強みを持ってきた。その一方で「スマート」機能の充実度ではApple WatchやWear OSデバイスに後れを取ってきた面もある。今回のWhatsApp対応は、フィットネス特化という強みを維持しながら日常的なメッセージングの利便性も取り込もうという戦略的な動きだ。
WhatsAppは欧米・東南アジア・中南米で圧倒的なシェアを持つメッセージアプリであり、グローバルで活動するビジネスパーソンやアスリートにとって、ワークアウト中に重要なメッセージを見逃さず返せる環境が整う意義は大きい。
対応モデルと機能の詳細
今回WhatsAppに対応したGarminモデルは以下の通りだ。
- Garmin D2
- Garmin Enduro 3
- Garmin Fenix 8 シリーズ
- Garmin Fenix E
- Garmin Forerunner 570 シリーズ
- Garmin Forerunner 970
- Garmin Tactix 8 シリーズ
- Garmin Venu 4 シリーズ
- Garmin Venu X1
- Garmin Vivoactive 6
いずれも比較的新しいモデルで、価格帯はやや高めのものが多い。ただしTom’s Guideがレビューで「ほぼ欲しい機能がすべて揃っている」と評したVivoactive 6(約399ドル)も対象に含まれているのは朗報だ。
返信方法は、予測変換付きのオンスクリーンキーボードによる入力か、「Thanks」「See you later」などのプリセット返信(スマートリプライ)を選択する形。絵文字にも対応している。
海外レビューのポイント
Tom’s GuideのDan Bracaglia氏が実際にForerunner 570でセットアップを試したところ、インストールからログイン完了まで約5分程度だったとのことだ。Connect IQストアアプリからWhatsAppを検索・インストールし、ウォッチ画面に表示されるQRコードをスマートフォンカメラで読み取るという手順で、「かなり簡単な作業」と同氏は評価している。
ただし制限点もある。Bracaglia氏のレポートによると、表示できるのは直近10件の会話のみで、小さな画面でのキーボード入力はやや扱いにくい面があるとのことだ。プリセット返信や予測変換を活用すれば実用的なやり取りは十分可能だが、長文のやり取りはスマートフォンの方が適している。
日本市場での注目点
日本ではWhatsAppよりLINEが圧倒的なシェアを持つため、この機能の直接的な恩恵を受けるユーザーは限定的かもしれない。ただし、海外顧客・パートナーとのやり取りにWhatsAppを使うビジネスパーソン、インバウンド対応が多い業種では十分実用的な追加機能だ。
価格面では、対応モデルの日本市場での実勢価格はVivoactive 6が5〜6万円前後、Fenix 8シリーズは10〜15万円台と幅がある。Connect IQストアというアプリ配布の仕組み上、今後さらに対応アプリが増える可能性もある点は注目しておきたい。
筆者の見解
GarminがWhatsApp連携を追加したことは、フィットネス系ウォッチとして現実的な一手だと考える。iOSエコシステムと深く統合できないGarminが、アプリ連携で実用性を補う方向性は理にかなっている。Fenix 8やVivoactive 6のようにハードウェア完成度が高いモデルが揃っているだけに、ソフト面の充実はウォッチ全体の価値を引き上げる。
ただ日本市場という観点では、WhatsAppよりLINE対応の方が喜ばれるのが正直なところだ。LINEのウォッチからの返信対応が実現すれば、日本での評価は一気に変わりうるはずで、そこに期待したい。
もう一点、スマートウォッチでのメッセージ返信が本当に定着するかどうかは、完成度にかかっている。10件表示制限やキーボードの操作性は割り切りとして受け入れられる範囲だが、「結局スマホで返した方が早い」という体験が積み重なれば機能として根付かない。現時点ではプリセット返信をうまく使い倒すのが最も現実的な活用法だろう。Connect IQというオープンなプラットフォームを持っているのだから、サードパーティを含めた対応アプリの拡充に今後も注目していきたい。
関連製品リンク
Garmin Vivoactive 6 Bone/Lunar Gold Fitness GPS Watch
ガーミン(GARMIN) フラッグシップモデル fenix 8 Sapphire AMOLED
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出典: この記事は Garmin just added WhatsApp support to a huge number of watches — here’s how to unlock it の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。

