ゼンハイザーが、USB-C接続に対応した有線ヘッドフォン2機種「HD 400U」(オーバーイヤー型)と「CX 80U」(インイヤー型)を発売したと、NotebookCheck が報じた。3.5mmジャックが姿を消しつつある現代のスマートフォン市場に向けた、有線オーディオの「現代版解答」として注目を集めている。

スペックと特徴

両機種の最大の特徴は、USB-Cケーブル1本で24bit/96kHzのロスレス再生に対応する点だ。DAC(デジタル-アナログ変換回路)をケーブルまたは本体に内蔵し、iOS・Android・Windows・macOS・SteamOSといった主要プラットフォームでドライバインストール不要のプラグアンドプレイを実現している。

オーバーイヤー型のHD 400UはMSRP $99.95(約1万5,000円前後)。密閉型のオーバーイヤーデザインで、在宅ワークやPC作業に向いた装着感を持つとされている。インイヤー型のCX 80Uはより携帯性を重視した設計で、スマートフォンとの組み合わせを強く意識した製品ポジションとなっている。

NotebookCheck レビューのポイント

NotebookCheck の報道によると、両機種は「3.5mmジャックが廃止された現代スマートフォンへの最適解」として評価されており、有線オーディオ復権を象徴するプロダクトと位置づけられている。USB-Cのデジタル伝送を活かすことで、Bluetoothのコーデック依存や遅延問題を回避しつつ、高解像度オーディオを楽しめる点が評価ポイントだ。

ただし、現時点でのレビュー情報は発表ベースが中心であり、実機の音質・装着感・耐久性などの詳細な評価はレビューサンプルが届いた後に明らかになる見込みだ。

日本市場での注目点

日本での正式な発売時期・価格はまだ発表されていないが、ゼンハイザーは日本市場でも展開実績があり、並行輸入品も流通しやすいブランドだ。MSRP $99.95というHD 400Uの価格設定は、ミッドレンジの有線ヘッドフォンとして手が届きやすいゾーンに収まる。

競合としては、ソニーの「MDR-MV1」やオーディオテクニカのUSB-DAC内蔵モデルが挙げられるが、ゼンハイザーのブランド信頼性とプラグアンドプレイの手軽さを組み合わせた本機種は、差別化ポイントが明確だ。iPhone 15以降でLightningからUSB-Cに移行したiOSユーザーにとっても、アダプタ不要で高音質を楽しめる選択肢として現実的な候補になる。

筆者の見解

「道のド真ん中」を歩くアプローチが最も再現性が高いと常々考えているが、このゼンハイザーの製品はまさにそれを体現している。BluetoothコーデックやANCの複雑さを排除し、USB-C一本で24bit/96kHzを確実に届けるというシンプルな価値提案は、技術的に正しい方向性だ。

特にエンジニアやリモートワーカーにとって、ドライバレスでWindowsでもMacでもSteamDeckでも同じヘッドフォンが使い回せるというのは、地味に強い。「デバイスを選ばない再現性」はプロフェッショナルの道具として重要な要素だ。

もちろん、実機の音質評価は届いてみないとわからない。ゼンハイザーのブランド力と価格帯から期待値は高めだが、詳細な音質レビューが出揃ってから判断するのが堅実だろう。USB-C有線の本命モデルとなるかどうか、続報に注目したい。

関連製品リンク

Sennheiser HD 400U Sennheiser CX 80U Wired Earbuds, Dynamic, In-Line Remote & Microphone, USB-C Lightweight Design

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出典: この記事は Sennheiser launches in-ear CX 80U and over-ear HD 400U headphones with USB-C support for 24-bit, 96 kHz playback の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。