AIカスタマイズの民主化が本格化する
Microsoft Foundryが2026年4月、強化ファインチューニング(Reinforcement Fine-Tuning / RFT) に関する3つの重要アップデートを発表した。o4-miniのグローバルトレーニング対応、新世代グレーダーモデルの追加、そしてベストプラクティスガイドの公開だ。
「カスタムモデルを作る」というのはかつて一部の大手テック企業にしか許されない贅沢だったが、これらのアップデートによってその敷居が大きく下がる。エンタープライズのAI活用が「既製品をそのまま使う」フェーズから「自社業務に最適化されたモデルを育てる」フェーズへと移行する転換点になり得る。
3つのアップデートを整理する
1. o4-miniのグローバルトレーニング対応
ファインチューニングにおけるリージョン制約は、グローバルに展開する企業にとって長年のストレスポイントだった。今回のアップデートでo4-miniが13のAzureリージョンからトレーニングジョブを起動できるようになった(4月末までに全ファインチューニング対応リージョンへ拡大予定)。
現在対応しているリージョンにはEast US 2、Australia East、France Central、Germany West Central、Japan方面ではないものの欧州・北米・オセアニアに広く展開済みだ。日本リージョンの早期対応も期待したいところだが、まずはグローバル展開する日系企業が即恩恵を受けられる。
コスト面では、Standard trainingと比較してより低いトークン単価が適用される。o4-miniはもともと推論コストが抑えめなモデルだが、グローバルトレーニングでさらにスケーラブルになる。
REST APIでのジョブ作成は以下のように"trainingType": "globalstandard"を指定するだけだ:
出典: この記事は What’s New in Microsoft Foundry Fine-Tuning | April 2026 の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。