PFUは2026年4月23日、キーボードブランド「Happy Hacking Keyboard(HHKB)」の生誕30周年を記念した特別プロジェクトを始動したと、PC Watchが報じた。世界累計出荷台数77万台という実績を持つHHKBが、節目の年にファンへの大きな還元を打ち出した形だ。

なぜいまHHKBが注目されるのか

1996年に誕生したHHKBは、当時から「プログラマーが本当に欲しいキーボード」を体現してきた製品だ。静電容量無接点方式による独特の打鍵感、コンパクトなレイアウト、そしてUnixハッカー文化に根ざした設計思想が熱狂的なユーザーを生み続けてきた。

AI活用・リモートワーク・複数デバイス運用が当たり前になった現在、「長時間使い続けられる入力デバイス」への関心は高まる一方だ。30周年というタイミングは、単なる記念にとどまらず、HHKBが次の10年に向けて何を打ち出すかを問われる節目でもある。

30周年プロジェクトの内容

PC Watchの報道によると、今回のプロジェクトは以下の柱で構成される。

  • 30周年記念サイトの公開
  • 限定モデル・パートナーコラボレーションアイテムの展開(詳細は順次発表予定)
  • SNSキャンペーンの実施
  • 全国5都市でのリアルイベント「全国ファン交流会」開催

全国ファン交流会の開催スケジュール

参加費2,000円(来場者特典・軽食付き)で、クイズ大会・ライトニングトーク・参加者同士の交流が楽しめるリアルイベントだ。定員は各会場20名前後と少人数制で、濃密な交流が期待できる。

開催地 日時 申込締切 定員

石川(金沢) 5月31日 5月24日 先着20名

北海道(札幌) 6月13日 6月6日 先着20名

沖縄 7月25日 7月18日 先着20名

大阪 8月29日 8月22日 先着20名

愛知(名古屋) 9月12日 9月5日 先着16名

東京・大都市圏に偏らず、金沢・札幌・沖縄といった地方都市を積極的に回る点は評価できる。HHKBのユーザー層が全国に広がっていることを示している。

日本市場での注目点

現行の主力モデル「HHKB Professional HYBRID Type-S」は直販価格36,850円前後と高価格帯だが、Amazonでも取り扱いがある。30周年限定モデルの価格帯・仕様はまだ非公開のため、続報が待たれる。

競合としてはRealforceシリーズ(東プレ)が同じ静電容量無接点方式で比較対象になるが、HHKBはコンパクトさと独自のキーマップ設計で差別化してきた。コラボアイテムがどのブランドや作品と組まれるかは、ファンコミュニティの関心が最も高いポイントだろう。

筆者の見解

正直に言えば、30年間変わらない哲学を持ち続けてきたことへの敬意は大きい。「道のド真ん中を歩く」という意味では、HHKBはまさにその体現者だ。奇をてらわず、プログラマーの要求に誠実に応え続けた結果が77万台という数字に表れている。

一方で、30周年プロジェクトの「限定モデル・コラボアイテム」という方向性については、続報を見てから評価したい。ファンを喜ばせる施策は大歓迎だが、HHKBの本質的な価値は「日常的に使い込んで初めてわかる打鍵体験」にある。コレクターズアイテムとしての展開が先行し、普段使いのモデルの進化が置き去りにならないことを願う。

AI時代にこそ、長時間の入力作業を支える道具の品質は問われる。HHKBがこの30年の信頼を次の30年につなげる形で、新章を切り開いてほしいと思う。

関連製品リンク

HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列 Ink

HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列 Ink

HHKB PFU Keyboard, Professional HYBRID Type-S, Japanese Layout / Ink

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上記はAmazon.co.jpへのリンクです。記事執筆時点の情報であり、価格・在庫は変動する場合があります。


出典: この記事は PFU、HHKB生誕30周年プロジェクト始動。全国5都市でファン交流会も の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。