PC Watchが2026年4月22日に報じたところによると、X(旧Twitter)は同日、AI機能「Grok」を活用したタイムラインパーソナライズ機能「カスタムタイムライン」を公開した。現時点ではiOS版のXプレミアムユーザー向けに早期アクセスを提供しており、Android版も近日中に展開予定とされている。

カスタムタイムラインとは何か

カスタムタイムラインは、ユーザーが設定した関心トピックをもとに、GrokのAIがタイムラインを自動構築する機能だ。フォローしていないアカウントの投稿も対象に含まれるのが最大の特徴で、構築されたタイムラインはタブとしてピン留めできる。公開時点で設定可能なトピックは75以上。公式動画では「Design」「Photography」「Sports」「Finance」「Robotics」「Politics」「Pets」「Anime」「Food」「Cryptocurrency」などが確認されている。

既存の「リスト」機能との違い

Xにはもともと「リスト」という類似機能があったが、リストはユーザーが手動でアカウントを探して追加する必要があった。カスタムタイムラインはこの手間を丸ごとAIに委ねる設計で、トピックを指定するだけでGrokが関連投稿を自動収集してくれる。

Xの製品責任者Nikita Bier氏はリリースに合わせて「お気に入りのニッチな分野に深く没入できる。ユーザー自身がそのトピックに関わっている場合はより高い効果が見込める」とコメントしている。

海外での反応と評価のポイント

PC Watchの報道では詳細なレビューは行われていないが、機能の設計思想として注目すべきは「キュレーションの自動化」にある。SNSの情報過多に悩むユーザーにとって、アルゴリズムによる自動仕分けは長年の課題だった。Grokが実際にどこまで精度高くニッチなトピックを拾えるかは、今後の利用者レポートを待つ必要がある。

また、Bier氏が「For Youタブでトピックを一時停止するツール」も同時ロールアウトしていることに言及しており、ノイズコントロールの細かい調整機能も並行して整備されている点は評価できる。

日本市場での注目点

日本市場においてXは依然として強い存在感を持ち、「Anime」「Food」といったトピックは日本語圏での需要が特に高いと見込まれる。ただし、現時点での提供対象はXプレミアム(有料プラン)加入者のみであり、月額料金のコストパフォーマンスとの兼ね合いで判断が必要だ。

iOS向け早期アクセスが先行しているため、Android利用者は正式展開を待つ形になる。日本語トピックへの対応精度や、日本語投稿のキュレーション品質については引き続き検証が必要だろう。

筆者の見解

Grokを使ったカスタムタイムラインの方向性そのものは正しいと思う。手動でリストを管理し続けるのは現実的ではなく、「トピックを指定すれば後はAIが集めてくれる」という設計は情報収集の効率を大きく変える可能性がある。

一方で、AIによるタイムライン構築は「何を見せられているか分からない」という透明性の問題も孕む。For Youタブでの一時停止機能を並行して提供していることは、その点を意識した配慮といえる。

プレミアム限定という制限はあるが、ニッチな技術トピックやコミュニティ情報を効率よく追いたいエンジニアや情報感度の高いユーザーにとっては、試す価値が十分ある機能だ。今後、日本語対応の精度向上と無料ユーザーへの展開がどこまで進むかを注視したい。


出典: この記事は Xに「カスタムタイムライン」導入、Grokが75以上のトピックを自動取得 の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。