米Frameworkは2026年4月21日(現地時間)、サンフランシスコで開催した「Framework [Next Gen] Event」にて、モジュラーノートPCの新フラグシップFramework Laptop 13 Proを発表した。Tom’s Guideが現地からライブレポートを届けており、同メディアは「お気に入りの修理可能ノートPC」の「ゼロからの完全再設計」と評している。

なぜ今、このノートPCが注目なのか

Frameworkは創業6年を迎え、「スケールと資源を得た今だからこそ、ユーザーが本当に欲しいものを作れる」とコメント。従来機との最大の差別化は、性能と修理性・拡張性を両立した点だ。多くのメーカーが薄型化・密閉化を進める中で、Frameworkはあえて逆張りし「究極のポータブル開発者・パワーユーザー向けマシン」を標榜している。

PCIe 5.0を同社製品として初搭載し、NVMeストレージは最大8TBまで対応。Wi-Fi 7、Thunderbolt 4ポートを4基備えるなど、スペックシートだけなら現行ハイエンド勢と真っ向から渡り合える構成だ。

主要スペック

項目 詳細

CPU Intel Core Ultra Series 3(Ultra 5 / Ultra X7 / Ultra X9)

メモリ LPCAMM2:16GB / 32GB / 64GB(上位モジュールも追加予定)

ディスプレイ 13.5インチ、2880×1920、30〜120Hz、タッチ対応

バッテリー 74Wh(Netflix 4K再生で20時間以上、従来比+12時間)

ストレージ PCIe 5.0 NVMe(最大8TB)

無線 Wi-Fi 7(BE211ラジオ)、Thunderbolt 4×4

充電器 100W GaN Power Adapter(従来比 60W→100Wに強化)

OS Ubuntu プリインストール

価格(米国) DIY版 $1,199〜 / 完成品 $1,499〜

出荷予定 2026年6月

海外レビューのポイント(Tom’s Guide 報告)

Tom’s Guideによると、Framework Laptop 13 Proはユーザーフィードバックに正面から応えた設計が印象的だという。特に注目されているのは以下の点だ。

良い点:

  • バッテリー容量が74Whに大幅拡大し、動画再生20時間超という実用的な数値を達成しつつ、交換可能という設計を維持
  • ハプティックタッチパッドとタッチ対応ディスプレイを新たに搭載し、使い勝手の面でも前世代から進化
  • PCIe 5.0採用により、ストレージ性能は従来比で大きく向上する見込み

気になる点:

  • 現時点ではフルレビューは未公開。Tom’s Guideは現地取材中であり、詳細評価は今後の掲載を待つ必要がある
  • Ubuntu プリインストールはWindowsユーザーにとってハードルになりうる(DIY版ではOS選択の自由度あり)

日本市場での注目点

FrameworkノートPCは日本の公式ショップ(frame.work/ja)から購入可能で、日本語サポートも提供されている。ただし13 Proの日本向け価格・発売時期は2026年4月時点では未発表。米国価格からの換算に加えて関税・輸送コストが乗ると、20万円台後半〜30万円前後での展開が予想される。

競合としては、ThinkPad X1 Carbon Gen 13やDell XPS 13が挙げられるが、いずれも「ユーザーによる分解・修理」は想定されていない。修理・アップグレード自由度という観点では、Framework 13 Proは国内でほぼ唯一の選択肢だ。

開発者やエンジニアを中心に、Linuxネイティブ環境と高い拡張性を求めるユーザーには強い訴求力がある。

筆者の見解

Frameworkのアプローチは「道のド真ん中」を体現している。薄さや軽さのスペック競争に乗らず、修理性・拡張性という本質的な価値にフォーカスし、そこに現代的なスペックを乗せてきた。

74Whバッテリーで20時間超という数値は、モバイルワーカーの実用水準として十分だ。Thunderbolt 4を4ポート確保しながらWi-Fi 7にも対応し、「コネクティビティで妥協しない」姿勢が伝わる。

一方で、日本市場では価格帯がネックになりうる。同価格帯にはApple MacBook Proという強力な競合が存在し、Linuxネイティブ環境に抵抗のあるユーザーにとっては選びにくい面もある。ただし「5年後も部品を買って自分でメンテできる」というライフサイクルコストで考えれば、長期保有前提のエンジニアには合理的な選択になり得る。

禁止で縛るのではなく「公式が一番使いやすい仕組みを作る」という考え方が好きな筆者としては、Frameworkの「修理できる設計が標準」という哲学を応援したい。フルレビューの公開が待ち遠しい。


出典: この記事は Framework Laptop 13 Pro revealed, and it’s a ground-up redesign of our favorite modular laptop の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。