DJI Osmo Pocket 3の後継機となるOsmo Pocket 4について、Engadgetのジェームス・トルー(James Trew)氏が詳細レビューを公開した。前モデルから約2年ぶりとなるアップデートで、最大の変更点は1インチCMOSセンサーの搭載だ。
なぜこの製品が注目されているのか
DJI Osmoシリーズは、コンパクトなスティック型筐体に強力な手ぶれ補正を組み合わせた「すぐ使えるVlogカメラ」として、テックイベントや取材現場で圧倒的な普及率を誇る。Engadget編集長のマット・スミス(Mat Smith)氏は「トレードショーや技術イベントに行くと、レポーターやインフルエンサーがこれをどこでも使っている」と証言するほど、プロからコンシューマーまで広く浸透している定番機材だ。
今回の最大の技術的革新は1インチセンサーへの移行だ。スマートフォンクラスの小型センサーから一線を画すこのサイズ変更は、低照度性能とダイナミックレンジの改善に直結する。コンパクトな筐体でこのセンサーサイズを実現したことは、カテゴリ全体への強いメッセージになっている。
Engadgetレビューのポイント
ジェームス・トルー氏によるレビューでは、Osmo Pocket 4を「現時点で最も買うべきVlogカメラ」と位置づけている。
高く評価されている点:
- 操作性の継承と強化 — Pocket 3の直感的な使い勝手を維持しつつ、縦・横両対応録画を最小限の妥協で実現
- フレームレートの向上 — 前モデルから改善されたキャプチャ性能により、よりなめらかな映像表現が可能
- バッテリー容量の拡張 — 長時間の撮影セッションに対応
- 専用ズームボタンの追加 — シングル・ダブル・トリプルクリックで最大3機能を割り当て可能
- 107GBの内部ストレージ — 外部ストレージなしで十分な容量を確保
レビュアーが挙げる改善希望点:
- 光学ズームの非搭載 — デジタルズームのみとなる点は用途によっては制約になりうる
- 防塵・防水性能なし — アウトドアや雨天での使用には制限が生じる
項目 スペック
センサー 1インチCMOS
内部ストレージ 107GB
ズーム デジタルズームのみ
防塵・防水 非対応
価格(米国) $605(約9万円)
日本市場での注目点
米国発売価格は605ドル(約9万円前後)。DJI製品は日本国内でも公式サイトや量販店・ECサイト経由で入手できるため、国内展開は現実的な選択肢となる。
競合として意識したいのは、ソニーのZV-1 IIやキヤノンのPowerShot Vシリーズといった国内メーカーのVlog向けコンパクトカメラだ。センサーサイズと手ぶれ補正の総合力という観点で十分な比較検討対象になる。国内のYouTuberやビジネス用途の動画制作者にとっても、取り回しの良さと画質のバランスという軸では有力候補になりうる。
筆者の見解
Engadgetが「あらゆる面で前モデルを超えた」と評する点は、製品の完成度として率直に評価できる。1インチセンサーへの移行という判断は技術的に明快で、コンパクトVlogカメラ市場全体への明確なアンサーになっている。
一方、$605という価格は従来のOsmoシリーズが持つ「手軽さ」とは少し緊張関係にある。Pocket 3からの自然なアップグレードと見るか、コスパで選ぶかは用途次第だろう。
防塵・防水の欠如については、アウトドア撮影や旅Vlogを想定するなら事前に把握すべき制約だ。光学ズームの非搭載も、被写体との距離が変わりやすい撮影環境では制限になりうる。それでもEngadgetの評価が示す「コンパクトさ × 画質 × 操作性」のバランスにおけるDJIのポジションは、現時点で他社が追いついていない独自領域にある。107GBの内部ストレージや多機能ズームボタンといった実用面の配慮も含め、Osmo Pocket 4は「これ一台で完結する」という価値提案を着実に前進させている。
関連製品リンク
DJI Osmo Pocket 4 Creator Combo

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出典: この記事は The Morning After: Our verdict on the DJI Osmo Pocket 4 の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。

