Claude Codeのソースコードが流出——内部構造と隠し機能の全貌

Anthropicが開発するAIコーディングエージェント「Claude Code」のソースコードが、NPMレジストリに含まれていたマップファイルを通じて流出した。これを受け、有志エンジニアが「Claude Code Unpacked」というビジュアルガイドサイトを公開。エージェントループの動作原理から50以上のツール、マルチエージェントオーケストレーション、そして未公開機能までを網羅的に解説している。

ソースコード流出の経緯

Hacker Newsでの議論(956件のコメント)によると、Claude CodeのNPMパッケージにソースマップファイルが誤って含まれており、そこから実装の詳細が読み取れる状態になっていた。Anthropicは本番環境で難読化されたコードを配布していたものの、.mapファイルの除外を失念していたとみられる。

エージェントループの詳細が明らかに

流出したソースから再構成されたドキュメントによると、ユーザーがメッセージを送信してから応答がレンダリングされるまでの処理は次のステップで構成される。

  • ユーザー入力 — InkのTextInputコンポーネントで受け取る(非インタラクティブモードではstdinを使用)
  • メッセージ構築 — 会話履歴やシステムプロンプトを付加
  • APIコール — Claude APIへのリクエスト送信
  • ツール実行判定 — レスポンスにツール呼び出しが含まれる場合はループ継続
  • フック処理 — 設定済みフックの実行
  • レンダリング — 結果の表示

50以上のツールと95個のスラッシュコマンド

ツールシステムはカテゴリ別に整理されており、ファイル操作(FileRead、FileWrite、FileEdit等)、コード実行(Bash、PowerShell、REPL)、Web検索・取得、エージェント管理、計画立案(PlanMode)、MCPサーバー連携などが含まれる。スラッシュコマンドは合計95個が確認されており、一部は🔒マークで示された未公開ステータスとなっている。

発見された隠し機能

特に注目を集めているのが、コードベースに存在するが未リリースの機能群だ。

Buddy(バーチャルペット) ターミナル上で動作するバーチャルペット。種族とレアリティはアカウントIDから算出される。

Kairos(パーシスタントモード) セッション間のメモリ統合と、自律的なバックグラウンド動作を実現する常駐モード。デイリーログ機能も持つ。

UltraPlan Opusクラスのモデルを使った長時間計画セッション。最大30分の実行ウィンドウを持つ。

Coordinator Mode(コーディネーターモード) リードエージェントがタスクを分解し、独立したGitワークツリー上で並列ワーカーを生成・管理するマルチエージェント実行モード。

Bridge(ブリッジ) スマートフォンやブラウザからClaude Codeをリモート操作する機能。権限承認もリモートで可能。

Daemon Mode(デーモンモード) バックグラウンドでセッションを実行する常駐モード。

日本のエンジニアへの示唆

これらの隠し機能は、AnthropicがClaude CodeをシンプルなCLIツールから自律型エージェントプラットフォームへと進化させようとしていることを示唆する。特にCoordinator ModeやKairosは、長時間の複雑なタスクを人間の介在なしに処理する「本格的なAIエージェント」の実現に向けた布石と読める。

ソースコードの流出は意図せぬものだったが、結果としてClaude Codeのロードマップが予期せぬ形で公開される事態となった。Anthropicからの公式声明はまだ出ていない。


元記事: Claude Code Unpacked : A visual guide