Windows 11 26H1はArm専用——Snapdragon X2デバイス向けに正式リリース
Microsoftは、Windows 11の新バージョン「26H1」がQualcommの最新SoC「Snapdragon X2」搭載デバイス専用であることを正式に確認した。既存のx86/x64 PCやArm以外のデバイスへの配信は行われない。
新コードベース「Bromine」を採用
26H1が通常のアップデートと大きく異なる点は、その内部構造にある。現行のWindows 11(24H2/25H2)が「Germanium(ゲルマニウム)」と呼ばれるコードベース上で動作しているのに対し、26H1は新世代の「Bromine(ブロミン)」コードベースを採用している。
このコードベースの相違により、26H1を搭載したデバイスは、今年後半にリリース予定の26H2へのアップグレードが不可能となる見通しだ。ただしMicrosoftは、「将来のWindowsリリースでアップデートへの道筋を提供する」と述べており、GermaniumベースのWindowsもいずれBromineへ移行する計画があることを示唆している。その時期は来年になる可能性が高い。
2024年の24H2リリースと酷似した展開
この状況は、2024年6月にリリースされたWindows 11 24H2を彷彿とさせる。24H2も当初はCopilot+ PC(Arm専用)向けに先行提供され、同年10月になってようやく全デバイスへの一般配信が開始された経緯がある。
ただし26H1は24H2と異なり、エンドユーザー向けの新機能はほとんど含まれていない。その主な目的は、Snapdragon X2という次世代シリコンへの対応であり、一般ユーザーにとって魅力的な機能アップデートではない点に注意が必要だ。
NVIDIAの新チップ「N1X」も26H1対応か
業界内のリークや情報筋によれば、NVIDIAが開発中のArm向けWindowsチップ「N1X」も26H1が必須となる見込みだという。Microsoftの言い回しも「今後さらなるハードウェアが26H1のコードベースを必要とする」と示唆しており、次世代Armデバイスの拡充に向けた布石とみられる。
サポート期間
26H1のサポート期限は以下の通り。
- Home / Pro: 2028年3月まで
- Enterprise / Education: 2029年3月まで
一般ユーザーへの影響は?
現在Windows 11 25H2、24H2、またはそれ以前のバージョンを使用しているユーザーは、26H1を気にする必要はない。MicrosoftがすべてのWindowsデバイスを対象とした「真の機能アップデート」として位置づけているのは、今年後半にリリース予定の26H2だ。
26H1はあくまでも特定ハードウェアのための技術的なプラットフォーム整備であり、Windows開発が2つのブランチに分岐するという新たな展開が、今後の同社のアップデート戦略にどう影響するかが注目される。