Azure Speech Neural HD TTSが大幅値下げ、新リージョンにも展開
Microsoftは、Azure Speechが提供する高品質音声合成サービス「Neural HD Text to Speech(TTS)」について、価格の引き下げと提供リージョンの拡大を発表した。
価格が約27%値下げ
従来、Neural HD TTSの利用料金は100万文字あたり30ドルだったが、今回のアップデートにより22ドルへと引き下げられた。削減率は約27%で、音声AIアプリケーションを大規模に運用している開発者や企業にとって、ランニングコストの大幅な削減につながる。
日本語でも高品質な音声合成が求められる場面——コールセンター向けのIVR(自動音声応答)、ナレーション生成、アクセシビリティ機能など——での活用コストが下がることは、国内の開発者にとっても朗報といえる。
新リージョンへの展開開始
Neural HD TTSが利用可能なリージョンとして、新たに以下が追加された。
- West US 2
- East US 2
- Canada Central
リージョンの拡大により、データレジデンシー(データ保管場所)の要件が厳しいエンタープライズ利用や、レイテンシを重視するリアルタイム音声アプリケーションにおいても、より柔軟な構成が取れるようになる。
Neural HD TTSとは
Neural HD TTSは、Azure Speechが提供する音声合成エンジンの中でも特に高品質なラインで、自然なイントネーション・感情表現・滑らかな発話を実現する。従来のニューラルTTSと比べ、より人間らしい音声出力が得られるとされており、音声アシスタント、ポッドキャスト自動生成、教育コンテンツ読み上げなど幅広いユースケースで採用が進んでいる。
音声AI開発のハードルが下がる
生成AIブームに伴い、テキスト生成と組み合わせたエンドツーエンドの音声AIサービスへの需要が急増している。今回の値下げとリージョン拡大は、Azure AI Foundryエコシステム全体としてのコスト競争力強化の一環とも読めり、AWSのPollyやGoogle CloudのText-to-Speechとの競合に向けた動きとも言えるだろう。
Azure Speech Neural HD TTSの詳細や利用開始手順は、Azure公式ドキュメントおよびAzure AI Foundry Blogで確認できる。
元記事: Azure Speech – Neural HD Text to Speech: Recent Voice Updates