Microsoftは、Windows 11向けに提供していた非セキュリティ系プレビュー更新プログラム「KB5079391」の配信を緊急停止した。多数のユーザーがインストール時に「0x80073712」エラーを報告しており、調査が完了するまで展開を一時的に制限するとしている。
KB5079391とは
KB5079391は2026年3月27日(現地時間)にリリースされた任意適用の累積更新プログラムで、Windows 11バージョン24H2および25H2を対象としていた。主な変更点は29件あり、Smart App Controlの改善やディスプレイ関連の修正のほか、以下の点が含まれていた。
- Windows Hello 指紋認証の信頼性向上(一部デバイス)
- **Windows回復環境(Windows RE)**の安定性改善(ARM64デバイスでのx64アプリ実行時)
こうした実用的な改善を含む更新だっただけに、配信停止はユーザーにとって痛手となる。
発生している問題
影響を受けたデバイスでは、更新プログラムの適用中に以下のようなエラーメッセージが表示される。
「一部の更新ファイルが不足しているか、問題があります。後でもう一度ダウンロードを試みます。エラーコード:(0x80073712)」
0x80073712はWindowsコンポーネントストアの破損を示すエラーコードで、更新プログラムのインストールに必要なファイルが欠損または整合性チェックに失敗した場合に発生する。Microsoftは現在原因を調査中だが、修正の提供時期については明言していない。
同社のサポートページには次の文言が追加されている。
「インストールエラー0x80073712のため、この更新プログラムの展開を一時的に停止しています。問題を調査する間、追加の影響を防ぐため、Microsoftはこの更新プログラムの提供を一時的に制限しています。その結果、Windows Updateからこの更新プログラムが一時的に提供されない場合があります。」
修正リリースの見通し
Microsoftは次回の定例更新「Patch Tuesday」を4月14日にリリース予定であり、それ以前に修正版が提供される可能性が高いとみられる。プレビュー更新プログラムは本来、翌月の定例更新に含まれる変更を先行テストするためのものだ。
続く3月の不具合連鎖
今回の件は、3月の定例更新以降にMicrosoftが対応を迫られた複数の問題の一つだ。
- 1週間前:3月の更新プログラムが原因でTeams、Edge、Microsoft 365 Copilot、OneDriveなど複数のMicrosoftサービスへのサインインが失敗する不具合が発覚し、緊急更新を配信
- Bluetooth不具合:ホットパッチ対応のWindows 11 Enterprise向けに帯域外更新を提供し、Bluetoothデバイスが表示されない問題を修正
- RRASセキュリティ修正:Routing and Remote Access Service(RRAS)管理ツールのセキュリティ脆弱性にも別途対応
- Samsungノート問題:Samsung Galaxy Connect(Samsung Continuity Service)アプリの不具合で一部のSamsungノートPCでCドライブへのアクセスができなくなる問題に対してガイダンスを公開
2025〜2026年にかけてWindowsの大型アップデートが続く中、品質管理の課題が改めて浮き彫りになった形だ。KB5079391の修正版を待っているユーザーは、Windows Updateの通知を引き続き確認してほしい。
元記事: Microsoft pulls KB5079391 Windows update over install issues