Googleは、デスクトップアプリ「Google ドライブ for Desktop」に、ファイルアップロード時のランサムウェアスキャン機能を追加した。これにより、PCからクラウドストレージへファイルを同期・アップロードする際に、ランサムウェアを含む悪意あるファイルが自動的に検出されるようになる。

ランサムウェアとは

ランサムウェア(Ransomware)とは、感染したコンピューター上のファイルを暗号化し、復号と引き換えに身代金(Ransom)を要求する悪意あるソフトウェアの総称だ。近年、企業・個人を問わず被害が急増しており、日本でも2023〜2024年にかけて製造業や医療機関など多数の組織が被害を受けたことが報告されている。

クラウドストレージとランサムウェアの組み合わせは特に厄介で、ローカルファイルが暗号化されると同時に、同期機能によって暗号化されたファイルがクラウドにもアップロードされてしまうケースがある。バックアップとして機能するはずのクラウドストレージが、逆に被害を広げる経路になりうるのだ。

新機能の概要

今回Googleが追加したスキャン機能は、デスクトップクライアント経由でGoogle Driveにアップロードされるファイルを対象に動作する。ランサムウェアの特徴を持つファイルが検出された場合、ユーザーに警告を発する仕組みだ。

GoogleはすでにGmailの添付ファイルやGoogle Driveのウェブ版でウイルス・マルウェアスキャンを提供しているが、今回の対応によりデスクトップ同期クライアントにも同等の保護が広がる形となる。

Windows・Macユーザーへの影響

「Google ドライブ for Desktop」はWindows・macOS両対応のアプリで、ローカルフォルダとGoogle Driveをリアルタイムで同期するために多くのユーザーが利用している。特にビジネス用途でGoogle Workspaceを導入している企業では、重要なファイルをGoogle Driveに保存しているケースが多く、この新機能はセキュリティ強化として歓迎されるだろう。

ランサムウェア対策としては、定期的なバックアップ、OSやソフトウェアのアップデート、不審なリンクを開かないといった基本対策が引き続き重要だが、クラウドストレージ側での自動検出機能が加わることで、多層防御の一翼を担うことが期待される。


元記事: Google Drive for desktop now scans uploads for ransomware