Blueskyチームが「Attie」を発表——AIがフィードアルゴリズムをあなたの言葉で作る
Blueskyの開発チームが手がける最新アプリ「Attie」が、カンファレンス「Atmosphere」にて正式に発表された。元CEOのJay Graber氏とCTOのPaul Frazee氏によるお披露目となったAttieは、Anthropicの大規模言語モデル「Claude」を搭載し、Blueskyの基盤技術である**AT Protocol(atproto)**の上に構築されたAIアシスタントだ。
自然言語でフィードをカスタマイズ
Attieの中心機能は、自然言語によるカスタムフィードの生成だ。たとえば「ケルト音楽や民俗学、神話に関する投稿をまとめて」といった指示を入力するだけで、独自のアルゴリズムフィードを作れる。これまで自分好みのフィードを構築するには、開発者向けのAPIや専門的な知識が必要だったが、Attieはそのハードルを一気に引き下げる。
当初は独立したAttieアプリ内でのみ利用可能だが、将来的にはBluesky本体や他のatprotoアプリにも統合される予定とされている。
「バイブコーディング」でアプリ開発も民主化
さらに踏み込んだビジョンとして、ユーザーがAttieを使いながらatproto上の独自アプリをノーコードで開発できる機能も計画されている。いわゆる「バイブコーディング(vibe coding)」——コーディング経験ゼロでも感覚的な指示だけでアプリを作れる——というコンセプトだ。
Graber氏はブログ投稿でこう述べている。
「AT Protocolは誰もがその上にアプリを作れるよう設計したが、これまで『誰でも』は実質的に『コードが書ける人』を意味していた。エージェント型コーディングツールはそれを変える。オープンプロトコルが初めて、本当の意味で誰にでも開かれるようになる」
日本のSNS・分散型サービス文化との接点
BlueskyはXの代替として日本でも急速に利用者が増えており、特にエンジニアやクリエイター層に支持されている。AT Protocolを基盤とする分散型SNSの世界で、AIによるパーソナライズやアプリ開発が身近になれば、日本語コンテンツを扱うカスタムフィードやニッチなコミュニティ向けアプリの登場も期待できる。
クローズドベータで順次公開
現在Attieはクローズドベータ段階にあり、公式サイト(attie.ai)からウェイティングリストへの参加が可能だ。Claudeを活用したAIが「誰でもアプリ開発者になれる」世界を実現できるか、今後の展開に注目が集まる。