Azure SQL Managed Instance に SQL Server 2025 更新ポリシーが正式提供開始
Microsoft は、Azure SQL Managed Instance(SQL MI)における SQL Server 2025 更新ポリシー(Update Policy) の一般提供(General Availability / GA)を発表した。これにより、企業はエンジンバージョンの更新サイクルをより柔軟にコントロールできるようになる。
更新ポリシーとは何か
SQL MI の更新ポリシーは、マネージドインスタンスが追従するエンジンバージョンのトラックを定義する設定だ。従来の SQL Server 2022 ポリシー では、最新の SQL Server 2022 互換アップデートが自動適用されていたが、新しい SQL Server 2025 ポリシー では、SQL Server 2025 相当の機能アップデートをいち早く受け取ることが可能になる。
変更の影響範囲
今回の GA にともない、以下の管理インターフェースで新ポリシーの設定変更が可能になった。
- Azure Portal — インスタンス設定画面の UI が更新され、ドロップダウンから新ポリシーを選択できる
- REST API —
updatePolicyプロパティ経由でプログラム設定に対応 - PowerShell —
Set-AzSqlInstanceコマンドレットにパラメーターが追加 - Azure CLI —
az sql mi updateコマンドでも同様に設定可能
IaC(Infrastructure as Code)でインスタンスを管理しているチームは、Bicep や Terraform のテンプレートに updatePolicy の明示指定を追加しておくことで、意図しないポリシー変更を防げる。
旧ポリシーの廃止スケジュール
SQL Server 2022 ポリシーは今後廃止される予定であり、既存インスタンスには移行猶予期間が設けられる見込みだ。廃止日程の詳細は Azure ポータルおよび公式ドキュメントで順次公開されるため、本番環境を運用している管理者は早期にスケジュールを確認し、テスト環境での動作検証を進めておくことが推奨される。
実務上の注意点
更新ポリシーの変更はエンジンバージョンのアップグレードを伴う場合があるため、変更前に以下を確認しておきたい。
- 互換性レベル(Compatibility Level)の確認 — アプリケーション側のクエリ挙動に影響する可能性がある
- メンテナンスウィンドウの設定 — 更新適用タイミングを業務時間外に制御できるか確認する
- バックアップ・フェールオーバーの動作テスト — Business Critical / General Purpose 各ティアで挙動を検証する
SQL MI を本番利用している組織は、まず開発・検証環境で SQL Server 2025 ポリシーへ切り替えを試み、アプリケーションの動作に問題がないことを確認してから本番適用を検討するとよいだろう。
元記事: Azure SQL Managed Instance Gains General Availability of SQL Server 2025 Update Policy