AKS Azure Linux 2.0、3月31日でサポート完全終了
Microsoftは、Azure Kubernetes Service(AKS)で使用されているノードイメージ「Azure Linux 2.0」のサポートを2026年3月31日をもって完全終了すると発表した。この期限を過ぎると、Azure Linux 2.0を使用しているノードプールのスケールアウト・スケールインが一切できなくなるため、運用中のクラスターを持つエンジニアは早急な対応が求められる。
何が起きるのか
タイムラインを整理すると以下のとおりだ。
- 2025年11月30日: AKSによるAzure Linux 2.0へのセキュリティアップデート提供終了。ノードイメージは
202512.06.0リリースで凍結 - 2026年3月31日: ノードイメージを削除。以降はノードプールのスケール操作が不可能に
セキュリティパッチが止まった状態でイメージが凍結されているため、すでに新規構築での利用は推奨されない状況だ。3月31日以降はスケール操作自体ができなくなるため、実質的にクラスターの運用継続が困難になる。
移行方法
Microsoftが推奨する移行方法は2つある。
方法1: Kubernetesバージョンのアップグレード ノードプールをサポート対象のKubernetesバージョンにアップグレードする。この過程でノードイメージも新しいものに更新される。
方法2: osSku を AzureLinux3 に変更
ノードプールのosSkuパラメーターをAzureLinux3に変更して移行する。Azure Linux 3(旧称: Mariner)はRed Hat系のパッケージ管理を採用しており、Azure Linux 2.0との互換性も高い。
同日に廃止されるもう一つの機能
Azure Linux 2.0のEOLと同日、ノードプールに設定できるタグ aks-disable-kubelet-serving-certificate-rotation=true もサポート対象外となる。このタグでkubeletの証明書ローテーションを無効化していた環境では、合わせて設定の見直しが必要だ。
AKSのKubernetesバージョンサポートポリシー
AKSはGA(一般提供)バージョンに対して12ヶ月のサポートポリシーを採用している。長期サポート(LTS)を有効化した場合はさらに延長されるが、Azure Linux 2.0はLTS期間中(v1.28〜v1.31)においても今回のEOLが適用されるため注意が必要だ。
現在サポート対象のバージョンは以下のとおり(標準サポート)。
バージョン AKS GA サポート終了
1.32 2025年4月 2026年3月
1.33 2025年6月 2026年6月
1.34 2025年11月 2026年11月
1.35 2026年3月 2027年3月
対応期限は今日
本記事の執筆時点で、期限の2026年3月31日は本日だ。まだ移行が完了していない場合は、直ちにAzureポータルまたはAzure CLIでノードプールのアップグレードに着手することを強く推奨する。移行の詳細手順はMicrosoft公式ドキュメントおよびRetirement GitHub Issueを参照のこと。
元記事: AKS Azure Linux 2.0 End of Life on March 31, 2026 – Migration Required