Microsoftは、Windows 11向けのオプション(任意)更新プログラム「KB5079391」の配信を緊急停止した。一部のPCでインストールが完了せずエラーループに陥る不具合が確認されたためだ。
何が起きたか
KB5079391は2026年3月26日に配信開始されたが、提供されたのはわずか1〜2時間ほど。その短時間の間に、一部のユーザーがインストール失敗を報告した。
問題のエラーコードは 0x80073712。このエラーは、更新の適用に必要なアセンブリファイルがWindowsのコンポーネントストア(WinSxS フォルダ)から見つからない場合に発生する。Microsoftは次のメッセージをWindows Updateページに表示している。
「一部の更新ファイルが見つからないか、問題があります。後で再度ダウンロードを試みます。エラーコード:(0x80073712)」 Microsoftは「問題を調査中のため、この更新プログラムの配信を一時的に制限している」と公式にコメントしており、3月28日時点ではまだダウンロードできない状態が続いている。
影響範囲と対象バージョン
不具合はWindows 11の最新2バージョンである 25H2 と 24H2 の両方で報告されている。Microsoftがこれほど迅速に更新プログラムを撤回するケースは珍しく、問題が広範囲に及んでいたことをうかがわせる。
現時点でMicrosoftは根本原因を非公開としており、修正版が再配信されるかどうか、またその時期も未定だ。最悪の場合、このアップデートは正式リリースされない可能性もある。
Windowsアップデート改善計画との皮肉な対比
この問題が起きた背景には、皮肉なタイミングがある。Microsoftはわずか9日前、Windows 11の品質向上とWindowsUpdateの改善を約束したばかりだった。
計画されている改善内容には以下が含まれる。
- スタートメニューの刷新:ReactからWinUIへの移行による高速化
- ファイルエクスプローラーの高速化:読み込み時間の短縮
- タスクバーの移動・リサイズ対応
- Windows Updateの一時停止期間の延長:現行の最大5週間から、数か月以上の長期一時停止が可能になる予定
特にアップデートの一時停止延長機能は、更新を計画的にコントロールしたいビジネスユーザーや個人にとって朗報だ。しかし、その恩恵を受けるよりも前に、今回のような不安定なアップデートへの対処が先決となっている状況は、Microsoftの改善姿勢と現実のギャップを象徴している。
ユーザーへの影響
今回の更新はあくまで「オプション」扱いであり、Windows Updateの自動更新では通常インストールされない。エラーループが発生した場合は、手動での更新試行を控え、Microsoftが修正版を配信するまで待つことを推奨する。
元記事: Microsoft pulls Windows 11 KB5079391 preview after it causes install error loop on 25H2 and 24H2