Anthropicの最新モデル流出が確認——AI開発競争に新局面

Anthropic(アンソロピック)が、同社史上最も高性能なAIモデルを基本的なセキュリティ上のミスによって外部に流出させていたことが明らかになった。同社はこのモデルが推論能力において「質的なステップアップ(step change)」を実現していると正式に確認した。

流出の発覚後、Anthropicが否定ではなく確認という形で対応したのは異例だ。すでに情報が公開されてしまった以上、沈黙より透明性を選ぶ判断をしたとみられる。モデルの詳細スペックは未公表だが、フロンティアラボからの流出が本物として確認される事例は稀であり、業界への影響は大きい。

タイミングも注目に値する。OpenAIも次世代モデルの公開を準備中とされており、両社は互いの動向を意識しながら最先端技術のアピール競争を繰り広げている状況だ。

同日の主要トピック

MetaがオープンソースのブレインAI「TRIBE v2」を公開

Metaは脳の反応を予測するモデル「TRIBE v2」を公開した。映像・音声・テキストを同時入力として、fMRI(機能的磁気共鳴撮像)の反応を予測する機能を持つ。

従来の脳マッピング研究では認知機能ごとに別々のモデルを使っていたのに対し、TRIBE v2は複数の入力モダリティに対して統一モデルで対応する点が特徴だ。即座に消費者向け製品となるものではないが、人間が情報を処理するメカニズムの解明につながる研究基盤として注目される。オープンソースとして公開されたため、世界中の研究機関がこの成果を活用できる。

Google、「Gemini 3.1 Flash Live」をプレビュー公開

Googleはリアルタイムマルチモーダル音声インタラクションに特化した「Gemini 3.1 Flash Live」を、Google AI StudioのGemini Live API経由で開発者向けプレビューとして公開した。

低レイテンシーの音声・映像・ツール連携を一体化した設計で、AIエージェント構築向けのインフラとして位置づけられている。カスタマーサービスエージェントやリアルタイム翻訳、音声操作ワークフローなど、応答速度が品質と同等に重要な用途を主なターゲットとしている。

中国製チップの台頭——HuaweiがAlibaba・ByteDanceから受注へ

Alibaba(アリババ)とByteDance(バイトダンス)が、Huawei(ファーウェイ)の新型AI チップ「910C PR(950PR)」の発注を計画していることが明らかになった。内部テストでCUDA互換性が従来製品より向上していたことが判断の決め手となった。

CUDA(クーダ)はNVIDIAのプログラミングフレームワークであり、AIトレーニングコードの多くがこの上で動作する。CUDAとの互換性が高まれば、中国の研究機関はソフトウェアスタックを大幅に書き直すことなくNVIDIAからHuaweiへの移行が可能となる。これは切り替えコストを劇的に下げる意味で重大な技術的変化だ。

2026年の出荷見込みは約75万台。米国の輸出規制によってNVIDIA製GPUへのアクセスが制限される中、Huaweiが実質的な代替選択肢として浮上しつつある。


元記事: AI Model Releases March 27: Anthropic Leak Confirmed