Microsoftが公式に認めた「Windows 11検索の問題」
Microsoftは、長年ユーザーから不満の声が上がり続けていたWindows 11の検索機能について、大規模な改善を開発中であることを正式に認めた。Windows Shellのプロダクトヘッドを務めるTali Roth氏がX(旧Twitter)上でユーザーの声に直接応答し、具体的な改善の方向性を明らかにした。
何が問題だったのか
Windows 11の検索は、以前のWindowsバージョンと比べてさまざまな点で後退したと批判されてきた。主な問題点は以下の通りだ。
- 検索が遅い:ローカルインデックスの応答速度が低下
- ローカルファイルが見つからない:インストール済みアプリや手元のファイルよりWeb結果が優先される
- 広告・おすすめが多すぎる:BingのWeb結果や広告が検索パネルを占有
- ゴミ箱すら出てこない:基本的なシステムコンポーネントが検索にヒットしないケースも報告された
こうした不満は単なる個人の感想ではなく、Windows 11の品質問題として広く認識されている。
Tali Roth氏の公式コメント
ユーザーから「すっきりしたネイティブな検索体験が欲しい」という声を受けたRoth氏は、次のようにコメントした。
「検索には多くの改善が予定されています——シンプルにすること、気が散らないようにすることは間違いなくその一部です!」 また、ゴミ箱すら検索にヒットしないという具体的な指摘に対しては、こう述べた。
「アプリ(ゴミ箱を含む)が他の候補と比べて適切な位置に表示されるよう、検索のランキングロジックの調整に取り組んでいます。」
改善の具体的な内容
Microsoftが取り組んでいる改善は、内部の「ランカー(Ranker)」と呼ばれる検索結果の優先順位付けシステムの見直しが中心だ。これまではBingのWeb結果や広告に過度のウェイトが与えられていたが、今後は以下を優先する方向で調整が進められる。
- インストール済みアプリの即時・安定表示
- ゴミ箱などのコアシステムコンポーネントの確実な検索
- Webサジェストよりローカルファイルを上位表示
さらに、MicrosoftはUIフレームワークとしてWinUI 3のネイティブ化を推進しており、Web連携コンポーネントへの依存を減らすことで応答速度の向上も期待される。
背景:Windows Search の構造的な問題
Windows 11の検索機能は、実はゼロから作り直されたわけではなく、長年使われてきたSearchIndexer.exe(Windowsサーチインデクサー)が今も根幹を担っている。問題の多くは、このコアの上に積み重なったBing統合や広告レイヤーが引き起こしたものだ。
Microsoftは今年初め、Windows 11全体の品質向上を宣言し、File Explorerの高速化やCopilotの統合見直しなど幅広い改善を約束した。今回の検索改善もその流れの一部であり、ユーザーの声をエンジニアリングチームが直接拾い上げている点は評価できる。
具体的なリリース時期はまだ公表されていないが、Windows Insider Programを通じて段階的にテストされる見込みだ。
元記事: Microsoft confirms major Windows 11 Search improvements after years of complaints