Microsoftは2026年3月26日(現地時間)、Windows 11バージョン24H2および25H2向けのプレビュー累積更新プログラム「KB5079391」をリリースした。セキュリティ修正を含まない品質改善アップデートだが、AIアシスト機能の強化や設定画面の刷新など、注目すべき変更点が複数含まれている。

ナレーターがCopilotと連携——すべてのWindows 11デバイスに対応

従来、スクリーン読み上げ機能「ナレーター(Narrator)」のリッチな画像説明機能はCopilot+ PC限定だったが、今回の更新ですべてのWindows 11デバイスがCopilot連携による画像説明に対応した。

操作方法は2種類用意されている。

  • Narratorキー + Ctrl + D:フォーカス中の画像を説明
  • Narratorキー + Ctrl + S:画面全体を説明

Copilotが起動して画像を受け取り、ユーザーが追加プロンプトを入力することでカスタマイズされた説明文を生成できる。なお、画像の共有はユーザーが「説明する」を選択した時点で行われるため、意図しない送信は起きない設計だ。Copilot+ PCでは引き続きオンデバイスでの即時説明も利用可能で、さらに詳細な説明が必要な場合は「Copilotに聞く」オプションを選択できる。

視覚障害を持つユーザーへのアクセシビリティ向上という観点で、日本国内でも歓迎される改善といえる。

Smart App Controlがクリーンインストール不要で切り替え可能に

マルウェアや未署名アプリのブロックを担う「スマートアプリコントロール(Smart App Control / SAC)」の有効・無効切り替えが、クリーンインストールなしに行えるようになった。設定は 設定 > Windowsセキュリティ > アプリとブラウザーのコントロール > スマートアプリコントロールの設定 から変更できる。

この機能は2026年1月の更新(KB5074105)で予告されていたもので、今回から段階的ロールアウトが開始された。

その他の主な変更点

  • アカウント設定:Microsoft 365 Familyプランのユーザーが設定画面から他のプランへアップグレード可能に。設定 > アカウント > 他のユーザー のダイアログがモダンデザインに刷新され、ダークモードにも対応
  • ペン設定:ペンの末端ボタンに「Copilotキーと同じ」オプションが追加。ペンのボタンとCopilotキーで同じアプリを起動できる
  • 設定の「バージョン情報」ページ:デバイス情報の表示が整理され、より直感的なレイアウトに改善

Secure Boot証明書の失効に今すぐ備えを

本更新とは別に、Microsoftは重要な警告を発している。多くのWindowsデバイスで使用されているSecure Boot証明書が2026年6月から順次失効を迎えるため、対応を怠るとデバイスの安全な起動が妨げられる可能性があるという。

個人・法人を問わず、事前に証明書の更新手順を確認しておくことが推奨されている。詳細はMicrosoftの公式ガイダンス「Windows Secure Boot certificate expiration and CA updates」を参照のこと。

なお、本更新のロールアウトは3月27日以降、インストールエラー「0x80073712」の報告を受けて一時停止されている。適用を検討している場合は最新の状況を確認してから実施することを勧める。


元記事: March 26, 2026—KB5079391 (OS Builds 26200.8116 and 26100.8116) Preview — Microsoft Support