スマホ片手にPCを操作——ClaudeがAgent機能を大幅強化
Anthropic(アンソロピック)は2026年3月27日、AIアシスタント「Claude(クロード)」に2つの新機能を追加した。デスクトップをリモート操作できる「Computer Use(コンピューター・ユース)」と、スマートフォンからタスクを割り当てられる「Dispatch(ディスパッチ)」だ。現在はProおよびMaxサブスクライバー向けにmacOSのリサーチプレビューとして提供されている。
Computer Use——クリック、スクロール、アプリ起動をAIが代行
Computer Use機能では、ClaudeがユーザーのmacOS環境を直接操作できる。具体的には、マウスクリックやスクロール、アプリケーションの起動といった基本的なデスクトップ操作を自律的に実行する。これにより、繰り返しの多い作業や複数ステップにわたるタスクをClaudeに任せることが可能になる。
同様の機能は以前から研究段階では公開されていたが、今回の統合によって一般ユーザーが実際のワークフローで活用できる段階に踏み込んだ形だ。
Dispatch——外出先からAIに仕事を投げる
「Dispatch」は、スマートフォンからClaudeにタスクを指示し、手元のPCで処理させる機能だ。たとえば通勤中にスマホで「このレポートをまとめておいて」と頼めば、自宅や会社のMacでClaudeが処理を進めておくといった使い方ができる。
この機能はAI Agentの「非同期実行」という考え方を体現しており、人間が画面の前にいなくてもAIが作業を完遂しておくモデルへの移行を示している。
日本の開発者・ビジネスパーソンへの影響
国内でもClaude ProおよびMaxプランを契約しているユーザーは少なくない。今回の機能は英語環境が前提となっているものの、macOS上での操作自体は言語に依存しない部分も多く、日本語環境での活用が期待される。
Computer Use機能に近い取り組みとしては、OpenAIの「Operator」やGoogle DeepMindの「Project Mariner」などが競合に挙げられるが、AnthropicはClaudeのエージェント機能をコード実行(Claude Code)・メモリ管理(AutoMemory/AutoDream)・デスクトップ操作と体系的に拡張しており、開発者向けプラットフォームとしての完成度が増している。
今後の展開
現時点ではmacOS限定のリサーチプレビューだが、Anthropicは今後Windowsへの対応や一般公開も視野に入れていると見られる。自律エージェントとしてのClaudeの進化は、AIが「回答するツール」から「行動するパートナー」へと変貌するトレンドをリードしている。
リサーチプレビューへのアクセスはClaude ProおよびMaxプランの契約者が対象で、Anthropicの公式サイトから申し込みできる。
元記事: Claude gets computer-use and Dispatch: point, click, and control your desktop from your phone