AKS Arc の Windows Server 2019 サポート終了——段階的廃止スケジュールを確認
Microsoftは、Azure Arc 対応の Azure Kubernetes Service(AKS Arc)における Windows Server 2019 ノードプールを 2026年3月末をもって廃止すると発表した。この日以降、Windows Server 2019 ノードプールの新規作成はできなくなり、既存のノードプールもセキュリティアップデートや品質更新プログラムの提供が停止される。
段階的廃止スケジュール
AKS Arc における Windows Server の廃止は、以下のスケジュールで段階的に進められる。
廃止対象 廃止時期
Windows Server 2019 ノードプール 2026年3月
Windows Server 2022 ノードプール 2027年3月
ホストOSとしての Windows Server 2019/2022/2025 2028年3月
なお、AKS Arc on Windows Server 自体は 2028年3月まで引き続きサポートされており、今回の廃止はあくまで Kubernetes ワーカーノードに使用する Windows OS が対象。AKS Arc のクラスターアーキテクチャそのものへの影響はない。
今すぐ対応が必要なこと
現在 Windows Server 2019 ノードプールを利用中の場合、以下の対応を検討する必要がある。
1. Windows Server 2022 ノードプールへのワークロード移行 最も直接的な対応策。既存ワークロードを Windows Server 2022 ベースのノードプールに移行する。
2. Azure Local への移行評価 Microsoft が長期的プラットフォームとして推奨するのが Azure Local(旧称: Azure Stack HCI)への移行だ。Azure Local 上の AKS Arc は引き続き完全サポートされ、クラウド管理型のより堅牢な基盤を提供する。
管理方法の変化にも注意
Azure Local 上での AKS Arc 展開は、Azure Resource Manager(ARM)経由での管理が必須となった。これにより、従来 Windows Server 環境で使用されていた PowerShell コマンド(例: Update-AksHciCluster)や Windows Admin Center による操作は利用できなくなる。Azure CLI(az コマンド)や Azure Portal、ARM テンプレートへの移行が必要だ。
また、AKS Arc の機能はサポートされた Azure Local バージョンと密結合しているため、AKS Arc のみを単独でアップグレードすることはできない点も注意が必要。基盤となる Azure Local 自体もサポート対象バージョンを維持し続けることが求められる。
日本の Azure ユーザーへの影響
オンプレミスや Edge 環境でコンテナワークロードを運用する日本企業にとっても、早急なロードマップ確認が求められる状況だ。2026年3月末まで時間的な余裕は少なく、特に Windows Server 2019 ベースの環境を本番運用しているチームは、移行計画の策定を最優先で進めるべきだろう。
Microsoftは公式ドキュメントにて、Azure Local と Windows Server の使い分けガイダンスも提供しており、両プラットフォームを補完的に組み合わせて利用するケースも想定している。
元記事: AKS Windows Server 2019 Retirement and Azure Linux 2.0 Node Image Removal