Windows 10 LTSBのサポート終了が迫る、企業に移行猶予を提供へ

Microsoftは、2026年10月にサポート終了(EOL)を迎えるWindows 10 Enterprise LTSB(Long-Term Servicing Branch)2016向けに、ESU(Extended Security Updates:延長セキュリティ更新)プログラムの提供準備を進めていることが明らかになった。

LTSBとは何か

LTSBは、医療機器・製造ライン・ATMなど、頻繁なOS更新が困難な業務用途向けに設計された特別なWindowsエディションだ。現在のLTSC(Long-Term Servicing Channel)の前身にあたり、機能更新なしに長期間の品質・セキュリティ更新のみを受け取れる設計になっている。LTSB 2016はWindows 10ベースであり、2026年10月をもって10年間のサポートライフサイクルを終える。

ESUプログラムで移行期間を延長

ESUとは、通常サポート終了後も有償でセキュリティパッチのみを継続提供するプログラムで、企業の移行作業に猶予を与える仕組みだ。2025年10月にサポートが終了したWindows 10(一般向け)に対してもESUが提供されており、今回のLTSB 2016向けも同様のアプローチが取られる見込みだ。

日本企業にとっての影響

日本の製造業・金融・医療分野では、Windows LTSBを採用しているシステムが少なくない。特に「更新が難しい組み込み系PC」「レガシーアプリケーションとの互換性維持が必要なシステム」での利用が多く、ESUによる猶予期間中にWindows 11 LTSCまたは後継OSへの移行計画を立てることが急務となる。

1億台超の未移行デバイスが課題

Windows 10全体では、EOL後も1億台を超えるデバイスがOSを更新していないとされており、セキュリティリスクの観点から業界全体の懸念事項となっている。ESUはあくまで「延命措置」であり、最終的にはWindows 11や後継プラットフォームへの移行が不可避だ。

Microsoftは企業ユーザーに対し、ESUを活用しつつも早期移行計画の策定を強く推奨している。LTSB 2016を運用中の組織は、2026年10月のデッドラインを見据えた対応を今から始めるべき時期に来ている。


元記事: Microsoft preps the Extended Security Updates program for Windows 10 LTSB releases retiring in 2026