MetaのAIグラス第3世代が間近?FCCに2モデルが登場

MetaとスマートグラスのハードウェアパートナーであるEssilorLuxotticaが、Ray-Ban AIグラスの次世代モデル発売に向けた準備を進めていることが明らかになった。米連邦通信委員会(FCC)に今月公開された申請書類により、「RayBan Meta Scriber」と「RayBan Meta Blazer」という2つの新モデルの存在が確認された。

製品版ユニットとして申請——発売は近い?

FCC申請書類には、テスト対象が「製品版ユニット(production units)」と明記されており、近いうちに正式発表が行われる可能性が高い。過去の事例では、2023年末に発売された第2世代Ray-BanがFCC通過から約1ヶ月後に発表されており、同様のスケジュールが繰り返されると見られる。

Metaは今回の件についてコメントを出していない。

2モデルの概要と注目点

申請書類の多くは黒塗りとなっており、デザインや詳細な新機能は不明だが、いくつかの重要な情報が読み取れる。

  • モデル名: 「RayBan Meta Scriber」(型番:RW7002)と「RayBan Meta Blazer」(型番:RW7001)
  • サイズ展開: Blazerモデルはレギュラーサイズとラージサイズの2種類
  • 充電ケース付属: テスト対象にケースが含まれており、携帯充電に対応

特に注目されるのがモデル番号の大幅な変化だ。現行の第1・第2世代はRW4002〜RW4014の範囲だが、新モデルはRW7001・RW7002と大きく跳び上がっており、チップセットの刷新を含む大幅なハードウェアアップグレードが示唆される。

Wi-Fi 6 UNII-4対応で通信性能が向上

もう一つの注目点は、新モデルがWi-Fi 6のUNII-4帯(6GHz帯の一部)に対応している点だ。これにより高速データ転送の安定性が向上し、ライブストリーミングやリアルタイム映像を必要とするAI機能の品質改善が期待できる。

急成長するAIグラス市場——年間7百万台超を販売

Ray-Ban AIグラスはMetaにとって大きな成功を収めている。EssilorLuxotticaの直近の決算報告によれば、昨年だけで700万台以上を販売。2023年と2024年の合計が200万台だったことを考えると、急激な成長ぶりがわかる。同社は今年末までに年間生産能力を2,000〜3,000万台規模に拡大する計画だとBloombergが報じている。

Mark Zuckerberg CEOは直近の決算説明会で「グラスの売上は昨年比で3倍以上に成長しており、家電製品の中でも最も急速に普及している製品の一つだと思う」と発言。Reality Labsの投資の重点をVRからグラス・ウェアラブルへ移行させる方針を改めて示した。

OakleyブランドやRay-Ban Displayにも展開

2025年にはEssilorLuxotticaとの提携を拡大し、Oakleyブランドのファーストモデルや、モノキュラーディスプレイを内蔵した「Ray-Ban Display」グラスも投入済み。AIグラスのエコシステムは着実に広がりを見せている。

一方でMetaはVR事業の縮小を進めており、Reality Labs部門で1,000人規模のレイオフや複数のVRゲームスタジオの閉鎖を実施。メタバースプロジェクト「Horizon Worlds」のVR版終了も一時は検討されたが、ユーザーからの反発を受けて撤回している。

AIグラスの次世代モデルがいつ正式発表されるのか、続報に注目したい。


元記事: Meta gets ready to launch two new Ray-Ban AI glasses