GPT-5.4がMicrosoft Foundryに登場
Microsoft Foundryに、OpenAIの最新フロンティアモデルGPT-5.4が追加された。GPT-5.2、GPT-5.3のリリースから数カ月というハイペースでの更新であり、推論能力・エージェントワークフロー・業務自動化の面で大きな進化を遂げている。
GPT-5.4の主な新機能
GPT-5.4では、エンタープライズ向けのユースケースを強く意識した機能強化が図られている。
- ビルトインのエージェントワークフロー:計画から実行まで一貫したタスク処理が可能
- ネイティブなコンピューター操作:キーボード・マウス操作やスクリーンショット取得を標準サポート。RPA的な自動化をモデル単体で実現できる
- Tool Search:大規模なツールエコシステムの中から適切なツールを自律的に探索・選択
- 最大105万トークンのコンテキストウィンドウ:長文書や大規模コードベースの処理に対応
- トークン効率の向上:応答速度の向上とコスト削減を両立
- ファクチュアル精度の改善:ハルシネーション(誤情報生成)のさらなる低減
これらにより、文書・スプレッドシート生成、コーディング、データ分析、長文推論といった業務での活用が期待される。
深い分析向けの「GPT-5.4 Pro」も同時公開
速度よりも分析の深さを優先するシナリオ向けに、プレミアム版のGPT-5.4 Proも提供が開始された。科学研究や戦略的意思決定、複雑な問題解決を主な対象としており、以下の特徴を持つ。
- マルチパス推論評価:複数の解法候補を探索し、最適解を導出
- 長い推論チェーンにおける安定性の向上
- トレードオフを伴う問題への対応強化
現時点でのコンテキストウィンドウは40万トークン(近日中に105万トークンへ拡張予定)、出力トークンは最大12万8,000トークン。
価格と提供形態
GPT-5.4の価格は入力トークン数に応じた従量制となっており、272,000トークン未満の場合は入力100万トークンあたり$2.50、キャッシュ済み入力は$0.25となっている。Microsoft Foundryを通じて利用でき、Azure上での企業向けガバナンスや統合環境の恩恵を受けながら活用できる点は、日本企業にとっても魅力的なポイントだろう。
まとめ
GPT-5.4は、単なる言語モデルの枠を超え、PCを操作するAIエージェントとしての実用性を大きく高めた。Microsoft Foundry経由でAzureのエコシステムと統合できるため、業務システムへの組み込みを検討している開発者・企業にとって注目のリリースとなる。