Microsoftは、Microsoft 365 Copilotの第3弾アップデートとなる「Wave 3」を発表した。Excel・WordのCopilotエージェント機能が一般提供(GA)に達し、PowerPointおよびOutlookへの展開も順次開始される。

単なる補助から「自律実行」へ

これまでのCopilotは、ユーザーが個別に指示を出すたびに応答する「アシスタント型」だった。Wave 3で導入されるエージェント機能は次元が異なる。ユーザーが目標を伝えると、Copilotが複数ステップの作業を自律的に計画・実行する「エージェント型」に進化している。

Excelの新機能——ブック全体を自動クリーニング

Excelでは、ワークブック全体を対象にしたデータ変換・クリーニングをCopilotが自律実行できるようになった。たとえば「このブックのフォーマットを統一して、空白セルを補完して」と指示するだけで、シートをまたいだ一括処理が完結する。従来は手作業やマクロが必要だった定型的な前処理作業を、自然言語一つで片付けられる点は実務上のインパクトが大きい。

Word・Outlook・PowerPointへの展開

Wordでも文書の大規模な再構成や内容の拡充をエージェントが担う機能がGAとなった。Outlookはメール対応の自動化が強化される予定で、PowerPointはプレゼンテーション生成のエージェント機能が順次ロールアウトされる。

日本企業への影響

国内ではMicrosoft 365の導入率が高く、Wave 3の恩恵を受けられる企業は多い。ただしCopilotライセンス(月額4,497円/ユーザー前後)が別途必要な点は変わらない。特にExcelを軸としたデータ前処理業務が多い製造・金融・小売業では、ROIを検証する価値が十分ある。

エージェント型AIがエンタープライズソフトウェアの標準機能として組み込まれていく流れは加速しており、Wave 3はその象徴的な一歩と言える。


元記事: Microsoft 365 Copilot Wave 3 announced: New agentic features for Word, Excel, and Outlook