Steam Deck値上げの今こそ狙い目——Lenovo Legion Go Sが549ドルに値下がり、The Vergeが「今なら選択肢」と評価
Steam Deck 512GB OLEDモデルが549ドルから789ドルへと大幅値上がりしたタイミングで、The VergeのCameron Faulkner氏が「見逃せない競合が浮上している」と報じた。Lenovo Legion Go SがWootで549.99ドル(定価729.99ドルから25%オフ)で購入可能になっており、かつては高すぎると評された製品が市場の変動によって相対的な注目を集める展開となっている。 Legion Go Sの主なスペック Legion Go Sは8インチ・120Hzディスプレイを搭載したWindows PCゲーミングハンドヘルド。今回Wootで特価販売されているのはAMD Ryzen Z2 Goプロセッサ搭載モデルで、上位版にはRyzen Z1 Extremeを積んだモデルも存在する。 ディスプレイ: 8インチ / 120Hz CPU: AMD Ryzen Z2 Go OS: Windows 11 現在価格: $549.99(Woot、90日保証) 定価: $729.99 The Vergeレビューのポイント The Vergeは発売当初のレビューにおいて、本機を「手放しで推薦できる製品ではない」と評価していた。同メディアのSean Hollister氏は「8インチ120Hzスクリーンは美しく、エルゴノミクスはSteam Deckを含むほとんどのゲーミングハンドヘルドより優れている」と高く評価する一方、Ryzen Z2 Go版のパフォーマンスはゲームによってはSteam Deckに劣ると指摘していた。また、発売当初のWindows 11はハンドヘルド操作が「悪夢のようだった」とも述べており、この点は現在では一定の改善が進んでいるという。 今回Faulkner氏がポイントを置いているのは価格の逆転だ。「1年前なら$549という価格は特別目立たなかったが、現在の市場状況では話が違う」と指摘。Steam Deckのリストック不足と値上がりが重なった今、Legion Go Sは相対的な存在感を増している。 なお、Ryzen Z1 Extreme版はゲームによって10〜40%のパフォーマンス向上が確認されているものの、現在1,452.99ドルという価格はさすがに割高すぎるとFaulkner氏は明言している。 日本市場での注目点 Legion Go Sは日本でもLenovoの公式サイトや一部の量販店・通販サイトで取り扱いがある。ただし今回紹介されている$549.99はWootでの特価であり、国内正規価格とは異なる点に注意が必要だ。並行輸入品の場合は技適・サポート面での確認も欠かせない。 競合として意識すべきはSteam Deckだが、日本での入手性は依然として不安定な面がある。Legion Go SはWindowsで動作するため、既存のPCゲームライブラリをそのまま持ち込みたいユーザーや、Xbox Game Passを活用したいユーザーには親和性が高い。一方で、Steam DeckのSteamOSはハンドヘルド向けに最適化されており、UI操作性では現時点でも優位性がある。 筆者の見解 ゲーミングハンドヘルド市場は長らく「Steam Deck一強」の様相が続いてきたが、今回の価格変動は市場の流動性を改めて示している。 Legion Go Sの評価を読んで気になるのは、WindowsをハンドヘルドUIで使う体験が「改善されつつある」という表現だ。裏を返せばまだ道半ばとも読める。汎用OSであるWindowsをゲーミングハンドヘルドというニッチ用途に最適化し続けることの難しさは、一朝一夕に解決する問題ではない。 ...