Azure ADと「テナント」の話 / Microsoftのクラウドサービスを使うならこれだけは理解しておかないとまずい事
Microsoftのクラウドサービスを利用すると裏では必ずAzure ADが使われています。Azure ADを中心にして組織が利用可能な「テナント」が構成されるわけです。あまりにも重要な事なのですがあまりにも重要すぎて自動的にAzure ADが生成されることもあり、きちんと意識していない組織があります。 よくわかっていない状態で別のMicrosoftのクラウドサービス、特にAzureの利用を開始するととても変な構成になってしまい、修正するのにとても時間と手間がかかってしまうことにもなりかねません。 特に管理者の方、Microsoft 365やAzureの契約を担当する方はしっかりとAzure ADとテナントの関係を理解してから契約を進めてください。 Youtubeでも解説していますので、ブログでも動画でもお好きな方をご覧ください。 https://youtu.be/x2hkwqt-K80 Microsoft 365を契約したらどうなるか? まず、Microsoft 365を契約したらどうなるかという話をしましょう。 Microsoft 365を契約する時には必ずAzure Active Directoryがセットです。Azure ADが存在します。あるいは存在しなければ作成されます。 そして、Azure Active DirectoryにM365のライセンスが紐づきます。1つの契約で入手したライセンスをどこでも好きな複数のAzure ADに割り当てることはできません。1契約で100ユーザー分購入し、50ユーザー分をAAD1に、30ユーザー分をAAD2に、20ユーザー分をAAD3に…というようなことはできないのです。 Azure Active Direcotryにはユーザーやグループを作成できます。そして、そのユーザーにライセンスを割り当てます。M365のライセンスはユーザーに割り当てるライセンスなのです。 ライセンスを割り当てられたユーザーはMicrosoft 365の様々なサービスにアクセス可能となります。 この時に、Azure Active Direcotryを中心として、ユーザーが存在し、様々なサービスが使える範囲を「テナント」と呼びます。「テナント」といえば1組織が利用しているサービスの範囲が明確にわかるわけです。 Microsoft 365においては… 1テナント内にAzure Active Direcotryは1つだけ存在する- 契約したライセンスはAzure Active Direcotryに紐づく- ライセンスはユーザーに付与される ということになります。 やろうと思えば同一組織が複数のMicrosoft 365の契約を行うことも可能ですが、その場合にはテナントが2つになります。 1企業が2つの契約をし、テナントを2つもつ…ということは通常行いませんが、やろうと思えばできます。ですが、それぞれのテナントは別の環境です。技術的にはほかの企業がMicrosoft 365の契約をしているのと何も変わりません。 ユーザーにライセンスを割り当てるサービス群はすべて一緒 ここまで、Microsoft 365を例として記載してきましたが、これはほかのサービス群でも同じです。Azureのみが唯一の例外です(後述します)。 Dynamics 365でも、PowerBIでも、契約をしてライセンスを入手するとそれはAzure Active Direcotryに紐づき、Azure Active Direcotry内のユーザーにライセンスを付与し、ライセンスを持ったユーザーがサービスを利用することができます。 間違ったテナントにライセンスを紐づけてしまわないように注意 テナント内にAzure Active Direcotryは1つだけですので、テストで作ったAzure Active Direcotryに本番用のライセンスが紐づいてしまわないように注意してください。 テスト用の適当な名前のAzure Active Directoryをそのまま本番利用するのは事実上問題ないとはいえ、やっぱり気持ちが悪いですよね。 ...