Davinci Resolveを有償版にして動画編集をほぼ100%自動化しました

DaVinci Resolveを有償版にして動画編集をほぼ100%自動化しました この記事の内容 DaVinci Resolve有償版を使った動画編集の完全自動化方法を解説します 録画データの無音部分を自動カットし、テンプレートを読み込んでほぼ編集完了の状態にする仕組みを紹介します 自動編集スクリプトはGitHubリポジトリから入手でき、PowerShellで実行するだけで動作します テンプレートにオープニング・エンディング・音声処理が事前設定されているため、手動作業を最小化できます Auto Editorツールを組み合わせることで、無音部分の検出・除去が自動化されます はじめに DaVinci Resolveの有償版を購入したことを機に、録画データの無音部分カット・テンプレート読み込み・クリップ結合といった編集作業をほぼ完全に自動化する仕組みを構築しました。この記事では、その具体的な方法を解説します。 なお、今回紹介するスクリプトは有償版ユーザー向けです。無料版での自動編集方法については別の動画で解説していますので、そちらをご参照ください。 スクリプトの入手とセットアップ リポジトリからスクリプトを取得する 自動編集スクリプトは公開リポジトリから入手できます。Gitが使える方はクローン、使い方がわからない方はZIPでダウンロードするのが簡単です。 git clone <リポジトリURL> ダウンロード後、展開したフォルダ内の DaVinciResolveScripts フォルダにアクセスします。 ショートカットを作成する 有償版向けのスクリプトには、デスクトップにショートカットを作成するプログラムが含まれています。 該当のスクリプトファイルを右クリックし、「PowerShellで実行」を選択します PowerShell 7がインストール済みであれば、「プログラムから開く」→「PWSH」を選択することも可能です 実行が完了すると、デスクトップにショートカットが作成されます 自動編集の流れ スクリプトをセットアップすると、以下の手順がほぼ自動で実行されます。 1. 録画を準備する OBSなどのツールで録画します。カメラ映像やデスクトップ画面の切り替えをシーンで管理しながら録音・録画している方に特に適しています。 2. スクリプトを実行する デスクトップに作成されたPowerShellスクリプトのショートカットをダブルクリックするだけで自動編集が開始します。 3. DaVinci Resolveの自動起動 スクリプトがDaVinci Resolveの起動状態を確認し、未起動であれば自動で起動します。起動完了まで多少時間がかかる場合があります。 4. テンプレートの自動読み込み 事前に用意した .drp 形式のテンプレートファイルが自動で読み込まれます。 5. 無音部分の自動カット 「Auto Editor」というコマンドラインツールを使い、録画ファイルから無音部分を自動的に検出・除去します。 auto-editor <録画ファイルパス> Auto Editorのインストール方法については、別の動画で詳しく解説しています。 6. タイムラインへのクリップ追加 編集済みクリップがタイムラインにインポートされ、テンプレートに組み込まれます。以上の流れにより、録画データからほぼ完成した動画まで、自動で仕上がります。 編集後の仕上がり テンプレートには以下の要素が事前に設定されています。 オープニングクリップ エンディングクリップ 音声処理(ノイズリダクション・コンプレッサー・EQ) これらがすべてテンプレートに仕込まれているため、録画した映像・音声の必要部分のみが自動で組み込まれます。 最終的には、倍速で動画全体をざっと確認し、言い間違いや不要な部分があれば手動で修正するだけで作業が完了します。 スクリプトのカスタマイズ スクリプトを自分の環境に合わせてカスタマイズする必要がある箇所があります。 素材の保存パス:録画ファイルやエンディング動画などのファイルパスを、自分の環境に合わせて書き換えます テンプレートファイルのパス:template.drp の保存場所を指定します スクリプト自体は編集しやすい設計ではないため、不明点はスクリプトの内容を確認しながら調整してください。 ...

August 19, 2025 · 1 min · 胡田昌彦

AIとSIerのビジネスの将来について

AIとSIerのビジネスの将来について この記事の内容 現在のAIはすでに経験5〜10年のエンジニアの能力を超え始めており、SIer業界に大きなインパクトをもたらしています 多重下請け構造を抱えるSIer業界では、AIの本格導入により多くの人材が不要になる可能性があります AGIの登場を待たずとも、SIerの業務範囲においては「業界の特異点」がすでに近づきつつあります レガシーシステムは一時的な避難場所になり得ますが、長期的な解決策にはなりません AIネイティブなスタートアップの台頭により、従来のSIerビジネスモデルそのものが根本的な変革を迫られています はじめに:AIの進化がSIerのビジネスにもたらすインパクト AI、特に生成AIの技術はここ数年で飛躍的に進化し、私たちの働き方に大きな変化をもたらし始めています。この変化の波は、システムインテグレーター(SIer)業界も例外ではありません。 本記事では、20年以上にわたりSIerとしてキャリアを積んできた一個人の視点から、AIがSIerのビジネスにどのような影響を与え、将来がどう変わっていくのかについて考察します。 AIはすでに中堅エンジニアの能力を超えている 私の観測範囲は限られていますが、現在のAIの能力は、すでにSIer業界で働く多くの人間のスキルを凌駕し始めていると感じています。 具体的には、経験5年目の優秀なエンジニアや、10年目の平均的なエンジニアが持つ能力を、現在のAIはすでに超えていると言っても過言ではありません。これはプログラミングに限った話ではなく、インフラの構築や設定といった領域でも同様です。私自身、30年以上のプログラミング経験があり、インフラを専門としていますが、多くの場面でAIの方が高い能力を発揮します。 もちろん、複雑なトラブルシューティングなど、まだ人間に分がある領域も存在します。AIの提案が的を射ていない場面もあり、経験に基づいた人間の判断が必要です。しかし、この差が埋まるのは時間の問題でしょう。クラウド化が進み、APIやコマンドが整備された現代のインフラ環境は、AIによる自動化と非常に相性が良いのです。 SIer業界の構造的問題とAIがもたらす破壊 SIer業界は、かねてより非効率な業務プロセスや多重下請け構造といった課題を抱えています。こうした状況下で現在の高性能なAIが本格的に導入されれば、多くの人材が不要になるというのが私の率直な感想です。 将来的には、少数の「AIを使いこなせる人材」が、多数のAIエージェントを駆使し、従来では考えられないほどの生産性を発揮する時代が来るでしょう。一人の人間が月額数十万円分のAIサブスクリプションを使いこなし、数百人・数千人月規模の仕事をこなすことも可能になるかもしれません。 そうなれば、大学を卒業したばかりの未経験者などをゼロから教育する従来の育成モデルは成り立たなくなります。AIの方が圧倒的に生産性が高い以上、人間がボトルネックになるからです。この変化はすでに始まっており、多くの企業がまだその事実に踏み切れていないだけだと感じています。 AGIを待たずして起きる「SIer業界における特異点」 汎用人工知能(AGI)の登場が議論されていますが、SIerの業務というスコープに限定すれば、実質的なAGI、つまり「業界の平均的な人間の能力をはるかに超え、自律的に改善し続けるシステム」は、すでに達成されつつあるのではないでしょうか。 企業経営の観点から見れば、多数の社員を抱えるよりも、そのコストをAIの契約に振り分け、AIを使いこなせる少数の人間に集中的に投資する方が合理的になる可能性があります。本質的には、現在の社員数の10分の1、あるいは100分の1の人数でも企業は回るようになるかもしれません。 レガシーシステムという最後の砦? 一方で、APIが整備されておらず、人間がマウスで操作するしかないような古いレガシーシステムは、AIによる自動化が遅れる領域として残るかもしれません。しかし、これもAIが画面を直接認識して操作する技術が進化すれば、いずれは解決される問題です。 そのような業務はスキルが伸びにくく、人間が安価な労働力として配置されるだけになってしまう危険性もはらんでいます。レガシーシステムへの関与は、一時的な避難場所にはなり得ますが、長期的なキャリア戦略としては成り立たないと考えられます。 理想と現実のギャップ:現場はまだ何も変わっていない 最先端のAI技術がもたらす可能性に気づいている一方で、私自身の日常業務や、多くの企業の現場では、まだ大きな変化は起きていません。単なるAIのチャットシステムが導入されているだけにとどまり、しかもそれを使いこなせている人はごくわずか、というのが実情ではないでしょうか。 しかし、目を世界に向ければ、Microsoftのような最先端企業では、AIの影響による数千人規模のリストラが報じられています。これは、非常に優秀なソフトウェアエンジニアでさえもAIに代替される時代の到来を示唆しています。変革の波は、浸透速度に差こそあれ、確実に押し寄せているのです。 この危機的状況を、誰に、どう伝えるべきか 私が今最も悩んでいるのは、この危機感を「誰に、どのような言葉で伝えるべきか」という点です。 経営層に対して「社員を解雇し、AIに置き換えるべきだ」と進言するのが正しいのか。それとも「AIを使いこなせるよう社員を教育すべきだ」と促すのが良いのか。あるいは、顧客に対して「既存の契約を打ち切り、AIを導入した方が安くて早いですよ」と伝えるのが、本当の誠実さなのか。 本質的に、顧客にとっての最適解を追求すれば、SIerの売上はゼロになるかもしれません。これは、SIerというビジネスモデルそのものが大きな岐路に立たされていることを意味します。 SIerビジネスモデルの終焉と、AIネイティブ企業の台頭 AIの登場以前から、SIerの在り方には疑問がありました。顧客にとっての最適解は、多くの場合「内製化」であり、AIはその流れを決定的に加速させます。クラウド基盤とAIを組み合わせれば、インフラからアプリケーションまで、ほとんどの業務を自動化できるからです。 今後は、AIをネイティブに使いこなす少数精鋭のスタートアップが、既存のSIerを破壊的に淘汰していく未来が考えられます。かつてAmazonが書店業界を根底から変えたように、AIネイティブ企業が圧倒的な価格競争力とスピードで、SIer業界の常識を覆していくのではないでしょうか。 もちろん、企業の信頼性や国の仕組みなど、変化を阻む要因は多く、すべての領域が一気に変わるわけではありません。しかし、動きの速い領域から、確実に価格破壊とビジネスモデルの変革が起きていくはずです。 まとめ 本記事では、SIer業界に20年以上携わってきた視点から、AIがもたらすビジネスへのインパクトを整理しました。 AIの能力はすでに中堅エンジニアのスキルを凌駕しており、その差はさらに拡大しています SIer業界の構造的課題(多重下請け、非効率な育成モデルなど)は、AIの普及によって一気に解消される可能性があります 「伝え方」の問題は非常に難しく、経営層・社員・顧客のそれぞれに対して、最適なメッセージを届けることが今後の重要な課題です AIネイティブ企業の台頭により、従来のSIerビジネスモデルは根底から問い直される時代が来るでしょう 変化の速度に個人差・組織差はあるものの、この波は確実にSIer業界全体を飲み込んでいきます。今こそ、AIを「使われる側」ではなく「使いこなす側」に回る覚悟を持つことが、これからのエンジニアとして生き残るための鍵ではないでしょうか。

July 12, 2025 · 1 min · 胡田昌彦

【無料】胡田の30分Tech駆け込み寺【IT相談】

【無料】胡田の30分Tech駆け込み寺【IT相談】 この記事の内容 ITに関する悩みを30分間・完全無料でオンライン相談できる新企画「30分Tech駆け込み寺」のご案内です 企業のIT担当者から個人の方まで、Microsoft Azure・Microsoft 365・Windows Serverなど幅広い相談に対応しています 匿名での参加も可能で、プライバシーに配慮した設計になっています 予約にはMicrosoft Bookingsを使用し、専用フォームから簡単に申し込めます 月・火・木曜日の14:00〜15:00の時間帯で予約枠が設けられています 新企画「30分Tech駆け込み寺」とは 皆さん、こんにちは。 この度、新企画として「30分Tech駆け込み寺」を開始することになりました。ITに関するさまざまなご相談に、30分間・完全無料でお答えするオンライン企画です。 「今、こんなことで困っている」「社内で新しい施策を始めたいが、どう進めれば良いか分からない」「このアイデアは実現可能か、もっと良い方法はないか」——そういったITのお悩みや課題について、Microsoft Teamsを通じて気軽に相談できる場を提供します。 対象となるご相談 特に、企業のIT担当者の方からのご相談を歓迎しています。20年以上にわたり企業向けのシステム導入を中心に活動してきた経験を活かし、具体的なアドバイスができると考えています。 専門分野はMicrosoftのクラウドサービス(Azure、Microsoft 365など)やWindows Serverです。これらに関するご相談であれば、より的確にお答えできます。 もちろん、個人の方からの「Windowsパソコンのトラブルで困っている」といった相談も大歓迎です。お気軽にお声がけください。 費用と参加条件 この相談会は完全無料です。費用は一切かかりません。 ご参加にあたり、以下をご準備ください。 インターネットに接続できる環境 Microsoft Teamsでの会議に参加できるデバイス(マイク付き) 普段Teamsをお使いでない方も、Webブラウザからゲストとして簡単に参加できます。 プライバシーについて ご自身の名前や所属を明かしたくない方のために、匿名での参加も可能です。 メールアドレスの入力は会議招待の受け取りに必要ですが、この相談会のために一時的に取得したメールアドレスをご利用いただいても構いません。また、声が気になる方はボイスチェンジャーを使用していただいても問題ありません。 なお、会社のPCで参加される場合、意図せず会社名が表示されてしまう可能性があります。ブラウザのプライベートモードの活用をお勧めします。 なぜ無料で実施するのか 「無料だと何か裏があるのでは?」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。無理に製品を勧めたり、何らかの見返りを求めたりすることは一切ありませんので、ご安心ください。 ただし、皆様からのご相談内容は貴重な学びの機会となります。「多くの方がこんなことに困っているのか」「世の中にはこんなニーズがあるのか」といった気づきを、今後のYouTube動画のテーマや新しいサービスの企画立案に活かさせていただく可能性があります。 その場合でも、ご相談者様の個人名や企業名などを公開することは決してありません。あくまで一般的な知見として活用させていただきますので、ご了承いただければ幸いです。 ご参加にあたっての注意事項 トラブルを避けるため、以下の点にご注意ください。 機密事項は話さないでください:所属企業や顧客に関する具体的な情報など、機密情報・社外秘にあたる内容はお話しにならないようお願いします。一般的な課題として抽象化してご相談ください 課題解決を保証するものではありません:30分という限られた時間の中でアドバイスを行いますが、その場で課題が完全に解決することを保証するものではありません Microsoft Teamsを使用します:ブラウザからゲストとして参加できます ご予約方法 予約にはMicrosoft Bookingsを使用します。以下の手順で申し込めます。 申し込みフォームへの入力:ニックネームと簡単な相談内容をご記入ください 予約ページへ移動:フォーム送信後に表示されるURLからMicrosoft Bookingsの予約ページにアクセスします ゲストとして続行:特別な理由がない限り「ゲストとして続行」を選択してください 日時の選択:カレンダーからご希望の空き時間を選択します 詳細情報の入力:ニックネームと会議招待を受け取るメールアドレスを入力してください 予約確定:メールアドレスの確認コードを入力して予約を確定します 予約可能な時間枠は当面の間、月・火・木曜日の14:00〜15:00を予定しています(変更になる可能性があります)。ご都合が合わない場合は、コメント欄などでご希望の時間帯をお知らせください。 自己紹介 初めてご覧になる方のために、簡単にご紹介します。 経歴:1979年生まれ。幼少期からPCに親しみ、大学でコンピューターサイエンスを専攻。2002年からIT業界で働き続けています 専門分野:Microsoft MVPを10年以上連続で受賞。Windows Server・Active Directory・Azure・Microsoft 365といったMicrosoftのインフラ技術が専門です。C#・Python・JavaScriptなどのプログラミングやアプリケーション開発、CI/CDパイプラインの構築も行います 趣味:音楽(ベース・ドラム・ピアノ・作曲)、将棋など まとめ 「30分Tech駆け込み寺」は、ITの悩みを抱える方が気軽に専門家へ相談できる完全無料のオンライン企画です。匿名参加も可能で、プライバシーにも配慮した設計になっています。 Microsoft Azure・Microsoft 365・Windows Serverといったインフラ技術から、個人のPCトラブルまで、幅広い相談に対応しています。「ちょっと話を聞いてみたい」と思っていただけたら、ぜひMicrosoft Bookingsからお気軽にお申し込みください。 ...

May 24, 2025 · 1 min · 胡田昌彦