Windowsには様々なバージョン、エディションが存在しています。今回はWindowsのエディションの違いについての話です。
今となっては少々古い話ですが、Windows 9x系とWindows NT系という2つの大きな流れがありました。これはカーネルの種類のお話です。Windows 9x系とWindows NT系の違いに関しては以下のあたりを参照してみてください。
今となっては市場に出回っているものはほぼすべてNT系になりました。以下はこれとは別の「製品のエディションの違い」のお話です。
クライアントOSのエディションの違いと重要なポイント
WindowsのクライアントOSとして市場に現在出回っているのは主に以下の3つだと思います。最近はさすがにWindows 2000は少なくなりましたが、まだ存在はしています。Windows 9x系のクライアントはもうほぼ使われていないだろうと思います。
- Windows 2000
- Windows XP
- Windows Vista
そして、これらのOSの中でも複数のエディションがあります。
Windows 2000
Windows XP
Windows XP Home Edition(ドメイン参加不可能)
Windows Vista(参考:エディションの比較)
Windows Vista Home Basic(ドメイン参加不可能)
Windows Vista Home Premium(ドメイン参加不可能)
バージョンを重ねるごとにエディションが増えていき、Windows Vistaでは5つものエディションに分かれていて、はっきりいって違いを理解するのも大変ですね。詳細はリンク先を見てもらうとして、誤解を恐れずに私の考えるWindows Server管理者として一番重要なことを言うと、それは「ドメイン参加可能かどうか」という事です。
ホームユーザーが自宅で使うならともかく、企業でWindowsクライアントを使うとなれば「きちんと管理できる」ということがとても重要です。そしてそのためには「ドメイン参加」ができなくてはいけないのです。
「ドメイン参加」とは何なのか、それによって何ができるようになるのか、ということに関しては別途解説予定です。
サーバーOSのエディションの違いと重要なポイント
WindowsのサーバーOSとして市場に現在出回っているのは主に以下の4つです。流石にもうWindows NT Serverはあまりないと思うので省きました。Windows 2000 Serverだけ、Serverと文字の場所が違いますが、誤植ではありません。
- Windows 2000 Server
- Windows Server 2003 32bit
- Windows Server 2003 64bit
- Windows Server 2008
さらにそれぞれ多数のエディションがあります。クライアントよりも多いです。
Windows 2000 Server
Windows 2000 Server
Windows 2000 Advanced Server
Windows 2000 Datacenter Server
Windows Server 2003 32bit(参考:機能比較(32bit))
Windows Server 2003 Standard Edition
Windows Server 2003 Enterprise Edition
Windows Server 2003 Datacenter Edition
Windows Server 2003 64bit(参考:機能比較(64bit))
Windows Server 2003 Standard x64 Edition
Windows Server 2003 Enterprise x64 Edition
Windows Server 2003 Datacenter Edition
Windows Server 2003 Enterprise Edition for Itanium-based system
Windows Server 2003 Datacenter Edition for Itanium-based Systems
Windows Server 2008(参考:Microsoft Windows Server 2008 エディション概要,Windows Server 2008 エディション別機能比較表)
Windows Server 2008 Standard (x86, x64)
Windows Server 2008 Standard without Hyper-V (x86, x64)
Windows Server 2008 Enterprise (x86, x64)
Windows Server 2008 Enterprise without Hyper-V (x86, x64)
Windows Server 2008 Datacenter (x86, x64)
Windows Server 2008 Datacenter without Hyper-V (x86, x64)
Windows Server 2008 for Itanium-based Systems
Windows Web Server 2008
Windows HPC Server 2008 (x64)
Windows Storage Server 2008 (x86, x64)
Windows Small Business Server 2008 (x64)
Windows Essential Small Business Server 2008 (x64)
Hiper-V Server 2008(無償)
これで全部のはずです。それにしてもあきれるくらいたくさんありますね。初めて見る方はかなり混乱すると思うので、ポイントをいくつか書いておきたいと思います。
- Windows 2000 Serverに関してはもうメインストリームサポートも終了しているので(参考:Windows 2000 のメインストリーム サポートが終了しました)新たにエディションを選択して購入するようなこともありません。ですのでWindows 2000 Serverのエディションに関してはあまり気にしなくてよいと思います。
- 32bit版と64bit版の違いは主に「使用可能なメモリ容量が違う」という事であって、同じエディションであれば機能的な違いはありません。
- Itanium-based systemはItaniumというプロセッサ用の特別なエディションです。あまり成功しているとは言い難く、個人的には当面無視して良いと思います。
- Windows Server 2003とWindows Server 2003 R2の違いは機能面の違いです。Windows Server 2003のバージョンアップ版がWindows Server 2003 R2だと考えて間違いないです。Windows Server 2003に対してR2のメディアを入れて実行させると、R2にUpgradeされます。SPと同じようなもので、機能追加が多くなされるもの、という認識でよいと思います。
実際のところ、Windows Server 2003 R2を購入すると、メディアが2枚ついてきて、1枚目を使ってOSをインストールすると普通にWindows Server 2003が導入され、2枚目を使ってR2にUpgradeするという2段階方式になっています。 - Standard, Enterprise, Datacenterのそれぞれの違いは「より大規模環境に対応できる=最大プロセッサ数、最大メモリ容量が増える」ということです。他にも違いはありますが、それが一番の違いです。
- Web EditionはInternet上で公開されることを前提としたエディションです。
- Small Business ServerはWindows ServerにExchange Server、SQL Server、ISA Serverなどがセットになった製品です。小規模のオフィスであれば価格メリットが出ます。
- Windows Server 2008のHyper-Vの有無は仮想化機能の有無の差です。あとから単体で購入追加することもできます。
と、いろいろと書きましたが個人的な選択としては以下のような感じでしょうか。
- 基本的にStandard Editionで問題ない。
- クラスタ構成を組みたい場合にはEnterprise Editionにする。
- メモリを大量に積むとパフォーマンスが飛躍的に向上するアプリケーションを乗せるのであれば必要に応じて、64bitやEnterprise, Datacenterのエディションを選択する。
かなり長くまとまりのないエントリになってしまいましたが、さらにこれにライセンスの話が絡んできて、さらに事体は複雑になります。ライセンスに関しては後日別エントリで書こうと思います。